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「なっ! …雅子か」


「雅貴…」


2人はすぐに力を抜いた。


「まぁたハデに暴れたわね」


母が感心半分、呆れ半分に周囲を見回す。


確かにいろいろな物が破壊され、いろいろな物がボロボロになっていた。


「っ! 雅貴、オレの部屋に行こう」


「うっうん」


由月は僕の手を掴み、歩き出す。


床に落ちている物を避けながら、広間を出た。


廊下を歩いている時、由月は何も言わなかった。


だけど部屋に入るなり、ぐったりと座椅子に座った。


「…お久し振り。そしてどうしたの?」


「ああ、いらっしゃい。…別に。いつものケンカ」


「いや、激し過ぎるから」


あんなのをいつもしていたら、この家はとっくに崩壊している。


由月はむっす~としながら、腕を組んだ。


「そろそろ親父が後継者の就任式をしたいだなんて言い出したんだ」


「就任式? 早くない?」


「親父は昔の人間だから。14歳で成人だなんて言いやがる」


「ああ…」


中学の時にやった立志式を思い出した。


「由月ももう中学2年だもんね。伯父さん、慌て始めたんだ」


「ああ。イヤだって言っても聞かねーし。ここんとこ、今みたいなケンカが続いてる」


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