表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/56

3

そう思いながら門をくぐった。


伯父夫婦は玄関で待っていてくれて、僕達を歓迎してくれた。


…が、母はさすがに説教されていた。


どうも田舎嫌いは生まれ付きらしく、終始渋い顔で伯父と対戦していた。


その間、伯母がここのことを説明してくれた。


ここ、宮乃原みやのはら家は先祖代々・地主だった。


そしてこの土地は今では枯れてしまったものの、昔は金が取れたり、温泉が出ていたらしい。


しかしすっかり取り尽してしまい、金は底をつき、温泉は今では実家のおフロに使うぐらいしか出ないという。


それでもおフロは立派らしいので、楽しみだった。


今では農業をしており、それで細々と食べているらしい。


けれど一応、跡継ぎが必要なのだと言った。


それは伯父夫婦の長男に決まっているものの、消極的過ぎて将来がちょっと不安らしい。


上に5人も姉がいるせいで、最近では跡継ぎを放棄するようなことも言い出しているらしい。


僕にはあんまり関係ない話だけど、跡継ぎ問題は大変みたいだ。


昔のように長男に継がせたい伯父夫婦、だけどそれに反発しているイトコが何だかかわいそうだった。


僕だって生まれた時から将来が決まっているなんて、ちょっとイヤだ。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ