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「由月、久し振り。今年も来たよ」


「ああ、久し振り。雅貴」


最初はアンタ呼ばわりをしていた由月だけど、最近になって名前で呼んでくれるようになった。


相変わらず部屋からは出たがらず、僕が来てもみんなの前には出て来なかった。


だからいつも僕の方から由月の部屋へ行く。


まあこうした方が2人だけで静かにゆっくり話ができるから、僕にとってはいいんだけど。


「由月、また身長伸びた?」


「ん? そうかな? まだ雅貴の方が身長高いじゃん」


「まあまだ成長期だからね」


由月は手足が長くて、浴衣を着ていると細身に見えた。


相変わらず気難しい雰囲気はあるけど、大人っぽくなっていた。


「雅貴、あんまり焼けてないね」


彼の細い指が、僕の腕に触れた。


「あっああ、うん。あんまり外で遊ばないし、プールも屋内にあるから、陽に当たらないんだ」


「ふぅん。ウチは屋外プールだし、外に出たら陽があっついから、焼けやすいんだよな」


難しい顔をして、由月は自分の腕や足を見る。


確かにこの辺の人は、みんな夏になると真っ黒になる。


「あはは。まあ健康的でいいんじゃないかな? 僕はあんまり焼けない体質みたいだし」


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