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「それで調子付いて取りまくったから、今じゃこんな生活なんだけどな」


…おっしゃる通りです。


「それをあのバカ親父はいつまでも過去の栄光にしがみ付きやがって…。考えが古臭いんだよ」


「でも一応、歴史ある家系だし…」


「最近じゃ、一般の家系図と大して変わらないさ」


いや、由月のご家族は一般とは激しくかけ離れている…とは言えなかった。


僕だって、同じ失敗を二度も繰り返したくはない。


「それより食おうぜ。冷める」


「ああ、うん」


伯母の料理は美味しかった。


僕の両親は共働きで、手料理はあまり食べていなかった。


だから久し振りの手料理に、心が温まる。


「何ニヤニヤしてんの?」


「へ? あっああ、伯母さんの料理美味しいなって」


「フツーじゃないの?」


「そうかな? 僕は美味しく感じられるけど」


「ふーん」


素っ気無いながらも、僕を気にかけてくれることに、嬉しさを感じていた。


そこでふと思う。


この心の温かさは、伯母の料理が美味しいからだけだろうか?


それとも…由月が一緒にいるから?


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