合格者5名
ダルクはとある扉の目に前に案内された。
「ここからは先はあなたが開けなさい。ここを行くのも逃げ出すのもあなた次第。さあ、あなたが決めなさい」
ダルクは扉の横に立ち、私を指さした。この扉からは奇妙な雰囲気を感じる。
この女は何を言っているのだ。私は魔王の力を取り戻すためにこの王都に来たのだ。
ふん、その程度のことで私が逃げ出すわけはなかろうに。ふふ、進んでやろう。この私が。
「ああ、逃げ出すわけはなかろう。私を誰だと思っている。私は渚だぞ」
ダルクが首を傾げ、沈黙が浮かぶ。
「……あらそう。まぁ良いわ。さあ覚悟が出来ているならば入りなさい。あなたの居場所はすぐそこよ」
ダルクが扉を開けると、中は広い部屋に4人の少女たちが居た。さっきの合格者たちだ。
最初に合格した私に喧嘩をうってきた女の子が私に向かって来た。
「あんた合格したのね。ふーん。貴方が最後の合格者ねぇ~」
私に向かって笑みを見せた。何かを企んでそうで怖い……。
「私の名前はマリア。さっきはあなたの存在が私の目線に入ったから仕方なくね。でもね。私は偉いの。凄いの。この私が話しているのだから感謝しなさい」
何様だよ。お前は……。名はマリアか。人との常識を知らないのか。どんだけ偉いとでもいうのだろうか。私の方が偉いぞ。元魔王だぞ。と私は秘めた思いを心に閉まった。
すると近くから、パンパンと掌でたたいた音がする。
「こらこら、おしゃべりはそこまでよ。お前らは王都の試験に合格したからと言っても、まだ王都側の人間ではないのよ。さて合格者諸君、さっさと自己紹介をするのよ」
ダルクは私たちの会話を遮った。広い部屋の中心部分(真ん中)に魔法で椅子を出し、足を組み腕組をしながら居座っている。
「それじゃ右側の金髪ロング少女から順にお願いね」
「ボクからか、それじゃ……」
ダルクは椅子から立ち上がった。何かに驚いた様子だ。
「あなたもしかして、ぼくっ子?あなたポイント高いわよ」
金髪少女はそっけない態度を示した。ダルクはしゅんとしている。
「ゴホン。ボクはこの隣国から来た葉子やさ。この巫女衣装はボクの正装やよ。みんなよろしくやよ」
巫女衣装のひばかまを両手で持ち、ペコリとあいさつした。




