異才を放つ女の子
時期は葉月(8月)。王都から封筒が送られてきてから月日は経ち、日差しが強くなってきたこの頃。私は王都のお城前で例の夫婦と一緒にいた。
私はこの夫婦に今日はゴスロリ衣装をと言われ着させられていた。首には首輪をつけられ、服装はメイド服ぽくスカートは短い。
くそ、覚えてやがれ。早くこの環境から抜け出してやる。
周りを見渡したら、3000人はゆうに超える子供の数がいた。そして次第に定刻時間になった。王都側のアナウンスがあり、次第に夫婦たち大人はいなくなり子供たちだけになっていた。
すると大人たちがいなくなった途端、泣き出す者、遊びだす者、抜け殻のようにボッーとする者と子供らしい行動をとるものが大半だった。
その中で唯一、私以外に1人だけ異才を放っている女の子がここ居た。
その女の子は腕組をしている。髪型はツーサイドアップで、薄い黄色ぽい髪の色とピンクの意エクステが印象的だった。
私はその子を直視していた。名前を知らない子なのだがなぜだが惹かれる。ただならぬ気配を感じ取ってしまったようだ。
するとその女は王都側の人間に話しかけていた。
「試験開始まだなの?こんなところで待ってたんじゃ時間の無駄だわ」
「もうしばらくお待ちください。試験はもうすぐ始まりますので……」
「早くしなさいよ。全く。私は探しているものはあるのだから……」
王都側との話を終えたみたいだ。不機嫌な顔つきで元居た場所に戻り、近くの椅子に座った。
足を組んで腕組をしている。その瞬間、私と目があった。
「なによ。あんた。私になにか用なの?無いならこっち見ないでよ。たくっ」
なんだ、こいつ。私を誰だと……。
ピンポーン『皆様、準備が整いましたので城内にお入りください』
アナウンスの声が私の言葉を遮った。さっきいた女の子はもうすでに行ったようだ。
私は言われたように城内向かった。すると騎士ぽい鎧を着た人たちが何人もいる。男か女か鎧をかぶっているためわからない。
参加者が全員移動すると門が閉められ、ある女性の声が城内に響いてきた。




