プロローグ4
ある日の朝、日差しがギラギラと厳しく蝉の音が聞こえる。早朝にたまに吹く風が気持ちいい。
私は情報を先に得るため、早朝にポストを見るのが日課になっていた。そして朝一届けてくれる新聞を読むのが日課だ。
今現在この身体は5歳。その日課のせいで周りから逆に心配されていた。
人の目を気にしている場合か。人間風情が。
そんな早朝のポストに、新聞よりも早く、とある手紙が投入されていた。
「ん?この手紙は?」
私宛の手紙だった。封筒の中に紙らしいものが入ってある。私は中を開けて確認した。
『拝啓渚様。貴方様は今回、王都専属の学園に入学できる権利を得ました。葉月(8月)になる時期に王都のお城前に集合願います。』
なぜこのようなものがポストに届いている?これは罠か?私は顎に手を当て悩みこんだ。
すると隣から声が聞こえて来た。
「あら~。もうこんな時期だったのからし。渚ちゃんがつい可愛いから忘れていたわ」
「そうだな。僕の子供の時もこの時期ぐらいに集合していたし、そろそろかと思ったよ」
ここに住む夫婦が話しかけてきた。何か知っているみたいだ。
「この手紙はみんな行っているものなの~?」
私は上目使いを夫婦に使い、両手を握りあざとくかわいさを演出した。
『ズキューン』夫婦からそんな音が聞こえそうな勢いで、夫婦2人は倒れこんだ。
そして、落ち着き冷静になったところで私に話しかけて来た。
「そうだな。みんな会場に行くのが普通だな。だがこれは王都専属の学園だから、光るセンスがないと落ちてしまうというかある意味恒例の入学試験みたいなものだな」
「そうよね~。私たちは当然落ちたし、周りのみんなも落ちてたわ。でもね、渚ちゃん心配しないで落ちるのが普通なの。逆に落ちないと不思議な子としてレッテルを張られるわ。」
夫婦は意味深なことを発した。落ちるのが普通?受かったら不思議な子?
私はそのことを聞くとなにか引っかかるものを感じた。
「それより、今回はメイド服を着てもらおうと思うの。さあ来なさい。渚ちゃん。貴方はもっと可愛くなるわ」
「いや、今回は僕の番だろ。ほーら、スク水だぞ~。ハアハア。早く着なさい」
私は目を白くして夫婦の家の中に連れてかれた。そして私は決意した。
「絶対に受かってやる。これが罠だとしても」




