現実世界篇 終焉2
貞治にああ言われてダッシュで家に帰ったのだが何もなかった。
不安になりながらも聞いてみる
「お前、本当にそんなニュース見たのか?」
真顔で貞治は答えた
「あぁ、あれはマジ物の隆の家だった」
俺はポケットからスマホを出して調べてみる
だが、そんなニュース存在すらしてなかった。
やっぱりただの夢だったらしいな
「そんなニュースなかったぞ」
貞治は驚いたように怯えながら
「お、おい嘘だよな?嘘って言ってくれ」
真顔で俺は答えた
「嘘じゃない、本当だ」
リリネが貞治に話を持ちかける
「ニュースじゃないとしたら予知夢でしょうか」
俺はリリネに問う
「それはどういうことだ?」
リリネが返答してくれた
「私も稀にあるのですが、人間界にもあるんですね、まあ予知夢と言うのは文字通り予知する夢です」
バカな俺でも理解はできた
「要するに未来が見える能力か」
貞治を見ながら呟く
「その夢はきっと近い内に現実世界で起こる前兆だろう。このままじゃまずい、俺らで何とかしなきゃ行けない。この事実を知ってるのは俺らだけだ」
そうだよな、と言いたそうな横顔の貞治を
横目で見ながらリリネが言う
「だったらこれからその厄災を無くす必要がありますね」