5話:ショートタウンの探索(防具屋編)
俺は武器屋でフラッシュソードを買い、
道具預かり屋に向かい用事を済ませてから
防具屋に向かう。
「さぁ、防具屋に向かうぞ」
「元気がいいなこいつは」
「…元気だけが取り柄だから」
「え、元気だけが取り柄って」
笑いながら俺が言うと答えるように雫さんも笑いながら言ってくれた。
蒼蓮だけは少し驚いたように答えていたが…
こんな会話をしながら俺達は防具屋へ向かう。
ふと、俺は思ったことを言った。
「なぁ、お前らなんでローブ?
フード取らないのか?」
「ああ、取ってもいいが初めて見る人には
びっくりものだろうが」
蒼蓮達は旅人が着るローブのフードを取ると
なんと猫耳があったのだ。
「え、何故猫耳!?」
「理由を話すとな
俺は、吸血鬼の血がある人間と猫人の間の半猫人属
それで雫は猫人族」
「…そうだね」
「なるほど、そういう事か」
俺は納得して少し笑ったがそのまま話を続ける
「ただ、血があるだけで他の人間と
変わらないからな、親は」
「はいはい」
笑いながら返事をした
「おっと、防具屋着いた」
俺達は話しながら防具屋へと着いた。
「さぁ、漸選んでこい」
「あぁ、分かってるよ」
笑いながら俺は選びに向かった
ー漸目線ー
「何にするかな
でも、残金も少ないからな」
ー蒼蓮&雫目線ー
「俺らはこの後どうする?」
「…ん?何が」
「旅に出るかどうかのこと」
「…あぁ次はどこにするの?」
「それは分からない
名もない旅だから」
「…分かった」
「よーし、見つけた
蒼蓮、雫さん見つけたぜ」
「おう、分かった
すぐ行く」
「で、何にしたんだ?」
「軽防具の革コテと足コテ」
「ふむ、なるほど」
蒼蓮は笑いながら答える。
その後、革コテと足コテを買った。
俺は遂に頼んだ。
「なぁ、俺と旅をしてくれないか?」
「ん?俺達を誘ってるのか?」
「あぁ、そうだ」
「そうか〜
だが、すまない
2人の旅だから付いていけない 」
「…同意」
「そっかぁ…」
「だけど、何かあったら呼んでくれ
俺達は旅人だがお前とは友だ」
「ありがとう
で、どうやって呼ぶんだ?」
友と言ってくれた事に喜んだが呼び方を言ってないので笑えた。
「おっと、すまないな
これを使ってくれ」
蒼蓮から渡されたのは四角い形の物だ。
「それは通信K
いわゆる通信機だ」
「何故、機だけ略のK」
「そこは触れるな」
「そうだな」
俺達は笑いながら最後までこんな話をしていた。
「じゃあ、そろそろ行くわ」
「あぁ、また会おうな」
「またな〜」
「…またね」
雫さんは礼をしてお互い手を振りながら別れた。
友と呼べる人が出来たのは嬉しいことだ。
こうして俺はまた1人で情報集めを再開したのだった。
はい、皆様どうも
今回は5話という事で防具屋と蒼蓮達との別れですね
いや〜主人公もこの世界で初友達が出来ましたね
また、主人公達は会えるのでしょうかね
次回は情報集めと仲間…
次回をお楽しみに〜
アドバイス等ありましたらお願いします