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親衛隊三周年記念会報 ユーリちゃんインタビュー!

我々『ユーリちゃんを見守り隊!』が発足して早三年。

この度、記念として特別会報を発行する事となった。

保護者であるディルナン隊長が同席するとの条件付きで、ユーリちゃんのインタビューに成功!

この機会にまだまだ未知のユーリちゃんに親衛隊長である私、書類部隊所属のコーサが迫ってみたいと思う。

(本文中の台詞前名詞には敬称略)




― 本日はインタビューに応じて頂き、ありがとうございます。


ユーリ「どいたちましてー」


― 今回はユーリちゃんにインタビューするという事で、事前に親衛隊に実施したアンケートから幾つか質問をさせて頂きたいと思っております。よろしくお願い致します。


ユーリ「よろちくお願いしましゅ」


― では、まず一つ目の質問を。お休みの日は何をしてるんでしょうか?


ユーリ「えーっと…一人だと集落に遊びに行ったり、お買い物したりしましゅ。他には騎獣部隊でもふもふしたり、農作部隊でしゅーかくのお手伝いしたり、清掃部隊についていったり。あと、らくがき帳とレシピ帳まとめたり。

 一緒のお休みの人がいたら、一緒に遊んで貰いましゅ!」


― 成程。そうやって親衛隊員しりあいを作っていらっしゃったのですね! お蔭で親衛隊われわれもすっかり一大勢力となりました。ありがとうございます!!


ユーリ「う?」

ディルナン「アホな事言ってないでさっさと先に進め」


― かしこまりました。では、次の質問へ。

 ユーリちゃんの好きな料理、嫌いな料理を是非教えて下さい。


ユーリ「にーにのプリン! あと、じーちゃのトゥート料理!! それと、たいちょの作ってくれるオヤツが好きでしゅ!!!

 嫌いなのは、殆ど無い…………三馬鹿トリオのにーしゃま達が作ってくれた虫の煮込みでしゅ」

ディルナン「あ?」

ユーリ「バーしゅ・・しゃんが捕ってきた芋虫みたいなのいっぱい煮込んでまちた。三馬鹿トリオのにーさま達はおいちーって食べてましたけど、食べられなかったでしゅ…」

ディルナン「アイツ等、北の魔王城(ココ)でンなゲテモノ作るなってあんだけ言ったってのにまた作ってやがったのか…。しかもユーリに食べさせようとしただと?」


― えー、ディルナン隊長、お気持ちは分かりますが、少々落ち着いて下さい。それに怯えてプルプル震えるユーリちゃんもかわi……イエ、ナンデモゴザイマセン。


 ゲフンゲフン………まず、好きな料理から整理させて下さい。

 「にーに」とは、調理部隊所属のアルファイス隊員、「じーちゃ」とは調理部隊所属のオッジ老、「たいちょ」とは調理部隊隊長であるディルナン隊長で間違いないですか?


ユーリ「あい」


― 調理部隊の数あるメニューの中でもユーリちゃんのお眼鏡に適ったメニュー、是非我々も食べてみたいのですが、ディルナン隊長!


ディルナン「ジジイのトゥート料理は普通に食ってるだろうが。デザートはまぁ、考慮しよう」


― で、問題の嫌いな料理についてですが。三馬鹿トリオと言いますと、我々親衛隊幹部の調理部隊所属のサム隊員、バース隊員、カイン隊員ですね。

 ……内容的にそもそも好きな人の方が少数派な気もしますが。


ディルナン「一部の好事家には堪らない食材として存在している。山の方では普通に食べられているらしいが。味はまぁ、悪くは無いが見た目が酷過ぎる。罰ゲーム以外の何物でも無いぞ。何なら三馬鹿に作って貰え」


― 謹んでご遠慮申し上げます。

 さ、次の質問にいきましょう。


ディルナン「さっきと違って今回はやけに早く切り上げるじゃねぇか」


― ユーリちゃんが自分の騎獣にするなら、どんな魔獣が良いですか?


ユーリ「きじゅう…レツみたいなもふもふがいいでしゅ!」


― ディルナン隊長の騎獣のレツですか。…と言うと、タイガスですか?


ユーリ「でもでも、ドラゴンもかっこいいでしゅー」


― タイガスやドラゴンに憧れているのですね。……うっとりするユーリちゃん、カワユス。


ディルナン「現実的に考えれば、ユーリのサイズじゃ幼少のヤツ等しか乗れないだろう。乗り換えて行く間に大人になった先の騎獣達が嫉妬して騎獣同士がケンカする姿しか浮かばないが?」

ユーリ「あぅ」


― ディルナン隊長、そんな子供の夢を壊す様な事を言わなくても…。


ディルナン「オレにはこの予想が外れるとは思えないが? お前が責任持ってそれを対処できるんなら、この件に関しては責任者の役割を丸投げしてやるから騎獣探しでも手伝ってやれ」


― そ、それは……。


ディルナン「どうせなら、カンゴールみたいな有袋類の騎獣にしとけば良いと個人的には思うがな」

ユーリ「ゆーたいるい? カンゴール??」

ディルナン「メスの腹にポケットの様な袋があって、子育て中はそこに子供を入れて育てる種族だ。アイツ等は肉弾戦も異様に強いし、お前位なら入れる筈だからいっそそこに入れて貰え」

ユーリ「!? 酷いでしゅっ。ボクだってかっこよく騎獣に乗りたいでしゅっっ」


― つ、次の質問行きましょう!

 北の魔王城の隊員で家族構成を作るならどうしますか? 祖父、父、兄等当てはまる人物を教えて下さい。


ユーリ「オカンはディルナンたいちょでしゅ!」

ディルナン「真っ先に挙げやがったな、この野郎…」

ユーリ「うぎゅっ」


(ディルナン隊長によるこめかみグリグリのお仕置きタイム。少々、お待ち下さいませ)


― 母親ポジションはディルナン隊長、と。


ディルナン「テメェ等も何をしっかりメモしてやがる」


― だって、しっかりと「母の日」を祝われているではないですか。

 さ、ユーリちゃん、続きをお願い致します。


ディルナン「おい」

ユーリ「うううぅぅぅ………。

 じーちゃはじーちゃでしゅ…。パパはヴィンしぇ(・・)ントたいちょ」


― 祖父ポジションはオッジ老、父親ポジションは医療部隊のヴィンセント隊長、と。


ユーリ「兄……んーと、おっきいおにいちゃまはエリエスたいちょでしゅ。お休みの時に色々なご本見せてくれたり、ご飯奢ってくれる素敵おにいちゃまでしゅー。

 後はいつも一緒のアルフにーにと、イオにーたんかしらー」


― 真っ先に挙げられた歳の離れた兄ポジションに我らが書類部隊のエリエス隊長ですか! ありがとうございます!!

 それと、すっかり食堂名物になっている兄馬鹿ケンカコンビですね。先出のアルファイス隊員と外警部隊所属のイオ隊員。


ユーリ「それと、カラフおねーちゃまがいましゅ!」


― おっと、ここでまさかの姉(笑)ポジションが出現ですか。鍛冶部隊のカラフ副隊長ですね。


ユーリ「お裁縫とか、編み物教えてくれましゅ。他にも包装の仕方とか、女子力高いでしゅねぇ」

ディルナン「お前は何処に向かってるんだ。頼むからカラフみたいになるなよ?」

ユーリ「なれましぇん! 直ぐに思い浮かぶのはこの辺りでしゅ」

ディルナン「……キッパリ否定されて微妙な気分になるのは何でだ」


― ありがとうございます。では、最後の質問です。これが一番多かった質問ですが。

 …………ズバリ、ユーリちゃんの恋愛対象として好きな人を教えて下さい!


ユーリ「れんあい……?」


― 沢山の好きな人がいると思いますが、ユーリちゃんにとって特別な人はいますか!?


ユーリ「うみゅ」


(腕組みして考えるユーリちゃん。待つ事暫し)


ユーリ「---……わかりまちた」


― ず、ズバリお願い致します!


ユーリ「いましぇん!」


(ディルナン隊長、我々インタビュアーな親衛隊員(書記、作画担当含む)揃ってズッコケる)


ユーリ「みーんなだいしゅきです。でも特別じゃないでしゅ。だから、いましぇん」

ディルナン「だよな。幼子にそんな相手、聞くだけ早いよな」

ユーリ「集落に将来有望株が何人かいるので、ゆっくり見極めましゅ」

ディルナン「…って、候補はいるのかよ!」


― …………思ってた答えは得られませんでしたが、何やら今後の動向に大注目の様です。

 ユーリちゃん、ディルナン隊長、本日はお忙しい中ありがとうございました。




さてさて、皆様、第一回インタビューは如何でしたでしょうか?

ユーリちゃんの可愛い素顔に一歩位は近付けたかと思います。

時間の関係やアンケート内容的に今回は五個程の質問で終了しましたが、機会があれば第二回を企画したいと考えております。


我々も勿論考えますが、親衛隊の皆様からのユーリちゃんへの質問も今後とも随時募集中!

ご質問や企画提案は会報販売時や親衛隊執行本部にて受け付けております。是非ご参加下さい。

以前ご協力頂きましたアンケートよりお送り致しました。

そんな訳で、質問があればまだまだ募集します。それによって第二回があるかも?

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