その七
図書館の扉を開けると、微かに漏れた夕日が差し込んで、部屋全体が少し赤みを帯びているように見えた。委員長は窓の外を見るように、図書館の椅子に座っていた。
「来たよ、委員長。今日はどこから整理していくの?」
荷物を空いている椅子の上に置き、作業しやすいようにと腕をまくった。それを見た委員長は腕をまくる俺の手を止めるように掴んだ。
「今日は、手伝って欲しくて呼んだんじゃなくて、伝えたいことがあって、ここに呼んだの…」
「なんだ、それで?伝えたいことって?」
「…、館前くん、その…私、館前くんのことが好きです!付き合ってください!」
「…、え!?」
俺はあまりに突然なことに、一瞬頭の中が真っ白になった。
「…、えーと、なんで、俺?もしかして、悟と間違えてない?」
悟は明らかに俺よりモテている。誰に対してもフレンドリーで、気さくなところが好きな女子が多いらしい。噂では、非公式のファンクラブなんかもあるらしいが、今まで誰とも付き合ってはいなかった。告白されてもおかしくないのは悟のほうで、俺ではないと思った。
「間違えてなんかいません…館前くんが、好き、なんです…」
委員長は少し恥ずかしそうに、どこか子供のような、純粋で真っ直ぐな目で俺を見ていた。