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その六

授業が終わり、帰りの用意をしていると委員長がやってきた。

「あの、館前くん、この後少し図書館に来てくれない?」

「いいけど、本の整理するなら、悟とかも呼ぼうか?」

「ち、違うの、そうじゃないんだけど…とにかく、一人で来てっ」

委員長はそれだけ言うと足早に荷物を抱えて図書館の方に歩いていった。

「遼くん、一緒に帰ろ?」

「あぁ、ごめん、先に帰ってて、ちょっと用事…」

「そっか、じゃあ先に遼くん家で待ってるね!」

「ちょっと待て、なぜそうなる」

「え?だって今日から同棲す…」

「誰が許可するか!」

俺は鈴の言葉を遮るようにそう言って、図書館の方に歩き始めた。この学校の図書館は少し日当たりが悪く、勉強などをするには不便なため、利用者は少ない。委員長は図書委員も掛け持ちしているため、たまに本の整理などを悟と共にさせられることもある。鈴は面倒臭がって、そういう時には自分だけ先に帰っている。委員長は決まって俺か悟にしか声を掛けない。断らないし、言われたことをやる、ということを委員長は理解しているのかもしれない。

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