放課後ガールズトークこっそり聞いてみない?
「男子って一日に一時間くらいおっぱいのこと考えてるらしい」
「え、そんなに?」
「……まさに変態」
「いや、女子も考えるでしょ。今日はフィット感イマイチだなとか、汗ばんでるなとか」
「確かに」
「日によってサイズ変わるの、なんなんだろ」
「えっ? なにそれ? 変わらないけど」
「持てる者だけに起きる現象だから」
「……つまり私は持ってないってことかぁぁぁ!?」
「うん、持ってないってことだ」
「おい、慰めろよ」
「やだよ、めんどい」
「今までジャストフィットなブラに出会えたことない」
「え? ちゃんとフィッティングしてもらえばあるでしょ」
「収まりはする。でも苦しい」
「わかるけど、何も着けないわけにはいかんやん」
「うん……ブラなしだと痛くて走れないし」
「えっ? 普通に走れるよ?」
「お前、うそだろ?」
「全然平気、あはははは」
「あ、泣かせた」
「パワハラ……いや、ブラハラ」
「大きければいいってものでもないでしょ」
「それ、大きい人しか言わないやつな」
「え〜? でもブラウスの浮きとか隙間とか気になるし」
「私たちは浮かないので」
「私たちいうな、違うから」
「仲間だろ」
「ちゃうわ」
「てか左だけ成長してるんだけど?」
「えっ?」
「左右対称じゃないでしょ?」
「……そうだけど、結構差があるんだよね」
「そのうち揃うだろ?」
「もう成長期終わりそうなんだけど」
「二十二歳くらいまで育つらしい、SNS調べ」
「……人による。中学から変わらん子もいるし」
「諦めるのはまだ早い! これからだ!」
「そう思い続けて三年」
「……なんかごめん」
「気にしない。でもラテ奢って」
「糖分で太るぞ?」
「……太れば胸にもつくはず」
「そうはならんって知ってるだろ」
「うん……なんでお腹ばっかりポニョるんだろ」
「胸にいく子もいる」
「ずるくない?」
「ずるい。でもどうしようもない」
「結局、でかいほうが勝ち?」
「男子も女子も大きいほうが勝ち」
「ん? 男子が大きい?」
「それ以上考えるな。嫁に行けなくなる」
「その前に彼氏でしょ」
「彼氏無理だろ」
「女子校だからねぇ」
「しかも幼児舎から」
「バイト禁止だし、男子と話す機会がない」
「パパとか弟とかいるだろ」
「それ家族な」
「女しか知らん」
「女もわからん」
「男子って生き物がドラゴンくらい謎」
「なんでドラゴン?」
「男はみんなドラゴン」
「どの辺が?」
「すまん、適当なこと言った」
「知ってる」
「そろそろ帰ろ。スタイルバッハに寄る?」
「お前、ラテ奢らせる気か?」
「うん、そのつもり」
「みんなも行く?」
「行きまーす」
「ゴチよろ!」
「全員は奢らねーよ!」
「デカいのにケチ」
「関係ないだろ!」
「……ん?」
「どうした?」
「誰かが聞いてた気がする」
「気のせいだろ、行こ行こ」
「ほーい」
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