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詩全集3

葬弔

作者: 那須茄子

闇を蹴飛ばした

靴音が響く

路地裏の亡霊が嘲笑う

血塗れの月に口づけて

亡骸は夜を彷徨う


壊れたラジオが呟いた

「誰かの祈りは届くのか?」


首を傾げた

運命の切れ端

ひび割れた鏡に問いかける千両役者


暴走する心臓

夜を疾走

言葉なんて

もういらない

あほくせぇ


奥の奥

しゃれた言葉は燃え盛る炎に帰して

百鬼夜行の果て


黒い雨に口笛を吹いて

彷徨う亡霊

裂いて裂いて

接吻を

なかったことに


耳鳴りの向こう側へ

蜃気楼が囁く愛を


闇を抱いた街が叫ぶ

錆びた夢を引きずったまま

歪んだ光を浴びて

まだ終われない

生きずまりにつまずく



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厨二チックダークポエム  よき♪ 
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