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ペアルック

橋の手前まで来たら使い魔さんと念話が繋がった。

1KM位か? 今日はぼーっとしてたから気がつかなかったかもと言われた。


鳥籠を運びやすいように畳もうとしたら、エアちゃんは篭にこもり、Cururuと唸ってくる。この状態でパスを繋ぐと頭痛がしてくるから、諦めてそのまま篭を魔道具車のキャリーに取り付けた。中から紐をつつくから落ちたら篭が壊れるよと言ったら止めてくれた。

素直なエアちゃん可愛い。

今日から泊まると工房に居る親父さんに伝え家を後にした。


寄宿舎に着いたら居ない。誰も居ない。まだ時間前なのに。

気配の感覚を広げたら上に一人いた。降りて来るようだ。


「お待たせ」

シャワーを浴びてたみたいだ。

新しい作業服みたいだけど、ドレスコードには引っ掛かるよね?ビジネスホテルかな?


今日分の材料が無くなり、早く終わったらしい。


「何処まで行けば良いの?」


「昔、住んでいたところって覚えている?」


「旧侯爵邸?文化財?」


「うちって何屋さんでしょうか?」


「建設屋さん」


「そっ。しょっちゅう建て替えしてる」


着替えたいらしいので、魔道具車に乗ろうとしたら篭を積んだ分、タンデブシートが狭くなっていた。バックが二人とも肩掛けだったから俺が二つ持つことになった。

当たると痛いので胸章は外してもらう。

走り始めてると、とっても密着してきて背中が幸せになっている。

エアちゃんナイス。


はっ運転に集中しないと危ない。

何回か意識を背中に持っていかれそうになり、着いたときには疲れてしまった。


鳥籠を持って入ってみたら監督さんのお宅だった。

分家さんだったらしく、モデルルームのようになっていた。調度品もモデルルームで使用してた物らしく、まんまモデルルームだ。

勝手にお手伝いさんとお嬢様の二人で住んでると脳内変換していたので驚いてしまった。


事情は説明していたみたいでゲストルームを明日の夜も借りることになっていた。

対価のはずが恐縮してしまう。


夕食も二人で取ることにし伝えると、奥様は微笑みを浮かべる。

勘違いしないでください。と言えない自分に戸惑う。タイカさんは赤くなっているだけだし。


とりあえず荷物を置かせてもらい、借りた部屋で待つことにした。

エア様はふて寝。でも可愛い。


「入るね」


入ってきたタイカさんの服を見ると、シャツは俺と一緒のオフホワイトでストレッチは色違い。たぶん同じブランドでペアに見られるやつ。

隙間から見えるブラはブルーで、腰にはブランド製のスポーティーなウェストバックが巻かれくびれが際立つ。


「綺麗なおみ足ですね」

足長。下はショートだから被らない。


「ありがと。行きましょ」


「何処に行くの?」


「海がみたいな」


「いいね。店空いてるかな。ダメ元でも行ってみよう」


また魔道具車を出し、さっきよりゆったりシートに乗れた。

バックの紐も無くなり、おむね様の弾力を感じる。

このままずっと走っていたいな。

でも早く海の近くにも行きたい。


店は一軒目で入れバルコニー席を選ぶ。

席料が別途取られるが、今からならサンセットが見られる。

タイカさんはクラスメイトが居たらしく、借りてきた猫になっていた。


「同じシャツ着たんだから、いまさら恥ずかしがらないで欲しいな」


「同じシャツしか無かったの」

そういうことにしてあげる。


「そのブランドを良く選ぶの?」


「なんか楽だし気取って無いかなと思って、そっちは?」


「同じ。俺の場合はデカイから選択肢が少ないのもあるかな。サイズが有って素材が良いのを選ぶと、これしかなくてね」


「同じ先祖を持ってんだから、服の趣味が似ても良いでしょ。ねぇ海、見て」


「うん。夕陽が綺麗だね」


このあと学校をお姫さんから紹介されたことを話したら食いついてきた。でも従姉のことを詳しく言えず事故にしている自分がいる。


砂浜を歩きたかったが人が多い。

少し海を眺め帰途に就く。


帰り道は後ろから強く抱きしめられたけど、あまり密着はしない方が良かったです。


設定です。

爵位はポイント制で、一番低いのは法律検定初級取得と兵役が満期を迎えてからもらう赤爵位。

公的権限は選挙権と裁判を受けられる権利。

その他、爵位が無いと公共施設に入れないとかある仕様です。


身体的理由のため退役や兵役に就けない人が法律検定三級を取得すれば橙爵位になれ、赤爵位の権限に公務員登用試験受験資格を追加。


黄爵位は法律検定三級取得した三階梯魔法使い以上の者が兵役満期でもらえる。権限は橙爵位の権限に被選挙権を追加。


法律検定特級を取得し法曹界に入れば、兵役免除され黒爵位。

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