公開試験の後で
それから三人で過ごす夜が多くなる。二人のイメージ共有するのに効果があるようで、二人のためなら一肌脱いで協力を惜しまない。
召喚魔法が静止している物ならば出来るようになった頃、二人は召喚魔法の公開試験のために王立魔法研究所に呼ばれ、俺とランさんが付き添った。
召喚魔法を見学者の外側から眺めていたら、終わってから魔導師二人を連れて所長室に来るよう言われた。
◇◆◇
「カサヲム君も元気だったかな」
「はい。お久しぶりです。所長」
「どうだい研究の方は?」
「はい。兄の方からゴーレム馬車の変わりになる製品が出るのを多少お手伝いしました」
「製品化したなら前の話だね。現在はどうだい」
「今はこのお二人に手伝ってもらい、ちょっとした物を考えています」
「ほう、形になるかな?」
「この二人と一緒ならばなんとかなると思います」
「どうだろう、何をしているか教えてもらうことは出来るかな?」
二人に念話で了承を得てから
「魔眼で見えた物を写真に写せないか構想中です」
所長は瞼を閉じて、少しうんうんと頷いてから
「よし。君たち三人をうちの研究所で引き取ろう。君たちはまもなく兵役が控えてるだろ、軍の研究所からうちへ出向扱いにする。それで夏休み明けからは、うちの研修生だ」
「「「よろしくお願いいたします」」」
『やったね』『良かったです』『二人ともありがとう』
「君たちは面白いな。カサヲム君。君の秘密は二人は知っているのかな?」
「いえ。守秘義務が有るので伝えていません」
「なら、二人に開示を許可しよう。アカデミーの件は内緒な。もう下がって良いよ」
内緒になってない。
「それで新月明け、14時頃に事務局な」
「「「はい。失礼します」」」
『主さん。念話の魔道具の方が早く出来ますよね』
『秘密って、なぁに?』
『少し落ち着こ』




