もくもく ふあふあ くるくる おりる と
うえにうえにのぼるよ のぼった
もふもふはむすたぁ の おうじさま。
ふぃ〜 たかいところに きたでち。
つかれて ちょっと きゅうけい。
おしろに いたころは こんなに たかいところに のぼった ことがない おうじさま。
おそらが ちかくかんじます。
すんすん。すんすん。においを すいこむ おうじさま。
すずしい かぜが さわさわ そよそよ。
あおい そらには ふわふわ ふわふわ。
まっしろな わたぐもが もくもく もくもく。
それを ながめていると おしろのベッドを おもいだした おうじさま。
ほぇ〜。ふわふわ でち。
あれを かしかし かしかし
あつめて あつめて ベッドをつくって。
もこもこ もこもこ それにもぐって
ひまわりんりんのみを ほおぶくろに
もきゅもきゅ たくさん つめこんで
わたの おふとんのなかで たべたいでち。
ふえん。かえりたく なったでち。
ちょっぴり さみしくなった おうじさま。
ふるふる ぷるぷる あたまを ふりました。
ぐきゅるるるるぅ!
はしって にげて きにのぼった せいか
またまた おなかが へった おうじさま。
はぁ。おなかが へったでち。ひまわりんりん たべたいでちぃ。でも ないでち。
ぐきゅるるるるぅ。
おなかのむし が ないてます
きょろきょろ きょろきょろ。
じめんを さがした はむすたぁ。
ちょこちょこ ちょこちょこ みどりの はっぱの すきまから まっかな くさのみ が かくれんぼ。
おりてって あそこの くさのみ たべるでち。
おうじさまは き から おりることに しました。
おりて おりるよ はむすたぁ。
そろり そろりと おりていく。
じめんに ちかくなると みきに くるりくるり。
からまって きれいな おはな。
どんどん おりるよ はむすたぁ。
どんどん すすむよ おうじさま。
くるくる くるくる つるが まわって からまって。
みどりの はっぱが わさわさ わさわさ。
はっぱの うえに のるよ のったよ はむすたぁ。
すると!どこかで きいたこえ。
ふうむ おそい おそいぞ おうじさまは どうされたのじゃ。
おうじさまの めのまえ おはなの ちかく
さがしている ひとりがいます。
それは さいじい の すがた。