あるくあるく てちてち あるく
すずらんらん の もりのなか
もふもふはむすたぁ の おうじさまは
みぎをみて ひだりをみて
うえをみて したをみて
はっぱ も いし も ぜんぶ おおきいことに
きがついて がががかーん。
ふえ!ここは もしかして
きょじんのほし でちか!
ふぇ!みんな りょこうにいって
かえってこなかったのは きっと!
こんなのに たべられちゃった からでち?
あんぎゃぁ!うんぎゃぁ!がぉぉぉぉぉ!
のっし、のっしのっし、ずしん、ずしん!
ぎゃぉぉす!おほほほほ!ぶひぶひぶひ!
ぷるぷる ふるえていると そんなおとが
きこえてきたような きが した もふもふはむすたぁ。
あわてて そのばを はなれることに しました。
もふもふはむすたぁ の おうじさまは
このほしに あそびにきて もどらない
なかま を さがしに きたのです。
ふええ いそぐでち!
てちてち てちてち。
うちゅうせん を おいてきぼりにして
ごつごつ がたがた の みちを
いっしょうけんめい に あるいていきます。
ぐらぐら ゆれるでち!でも がんばるでち!
てちてち てちてち
とことこ とことこ。
てちてち とことこ
べちゃべちゃ じゅるじゅる
あへ? なんか あしが ぬれるでちよ!
きがつけば がたがた な みちから
みじかい けいとが うじゃうじゃ はえてるような
こけの じめんのばしょ を あるいて いました。
ひーん! この へんな くさみたいなの
ぼくの もふもふに
ひっつくよぉぉぉ!
ひーん。みんな どこに いるのでち?
もしかして ほんとうに
あんぎゃぁ に たべられちゃったでち?
もふもふはむすたぁ の おうじさまは
なかまを さがして いっしようけんめい
てちてち とことこ あるいています。