表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

9/161

『廃嫡』

 話は、約1年前に遡る。

「『廃嫡』ですか、父上。」

「時代劇で、聞いた事がある。後継ぎ息子として育てていたが、『やっぱやーめた』とするのが、『廃嫡』だ。後継者として養子を取ったが、後に『実子誕生』するのが、主な例だ。」

 等と言う無駄口を叩かなかった。

「おひおひ……そりゃ、一体何処の『応仁の乱』だっつーの。」

 などと言う無意味な指摘をする者などこの世界に存在しない。

「すまん! 俺は……本当は……お前に……あとを……。」

「大丈夫ですよ。それは、5年前、ロジャーが、生まれた時、既に予想してました。ロジャーは、間違いなく、父上と母上の子です。養子は、用済みになったのでしょう……」

「違う! 『用済み』なんて言うな! お前だって、俺の息子だ。」

「しかも、実子にばかり愛情を注いでいるのは、母上の方ですしね。」

 そう言えば、こんなにも苦しそうな声を出す所を見た事が無い。結局、この後僕が16歳になった時、家を出て行く。それと引き換えに、ある『約束』を取り付けた。


 * * * 



次回予告

第10話 ファンスター村

ご愛読ありがとうございます。

面白ければ、ブックマークと、星をお願いします。

励みになります。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツギクルバナー cont_access.php?citi_cont_id=893380188&s
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ