捜査~作戦会議
話は、少し遡る。
「紹介しよう。彼女の名前は、ミンゴだ。今回の仕事を持ってきてくれた。」
「宜しくお願い致します。」
『密偵局』の女密偵は、笑顔で挨拶した。
「ほーんと、相棒ってば、女にだらしねぇよな。」
「あら、珍しく意見が会いましたわ。」
「ホントウだぜ。テが、はやいな。」
「彼女達は、何か誤解しているようですね。ウィル様。」
「その様だな。ここは、私が説明しておこう。貴公らは、誤解をしている。」
「なんだよ。改まってよ。相棒。」
「彼女は、『黒龍騎士団』の一員……『密偵局』……情報収集を生業としている。その一環で、今回の仕事に繋がった。これは、個人の問題ではない。個人的な問題だと思うな。」
「だけどよぉ、その女、相棒に『色目』使ってんぜ。」
BJの目の前に、移動し、彼女の両肩に、両手を置いた。
「気のせいだ、3人共、信じなさい。」
すると、顔を押し当てて、私の匂いを嗅ぐBJ。
「わたくしも。」
「オレもー。」
何故か、3人がかりで、鼻を押し当てられた。
「時間が、勿体ない。話を進めるぞ。3人共、離れなさい。」
中々、離そうとしないので、側の机に拳を叩き込む。
「よし、3人共離れたな。では、仕事の説明だ。まず、ミンゴ、前提から話して欲しい。」
「はい。ウィル様。皆さま、ご存じの事とは、思いますが、今王都では、『偽造免罪符』が、流通しております。で、『偽造免罪符』の注文販売を、一手に引き受けているのが……」
「『犯罪コンシェルジュ』……『ゴードン』だろ。」
「ゴホンと言えば、リュウカクサン。」
BJに台詞を遮られたミンゴの、咳払いは、「ゴホンと言えば、リュウカクサン。」と聞こえた様な気がしたが、きっと気のせいだろう。
某コマーシャルとも無関係に相違ない。
「では、この後は、私が引き継ぐ。今回の眼目は、『偽造品制作者』を捕縛する事だ。例え、販売ルートを持っていても、売り物を手に入れる事ができなければ、無意味と化すだろう。」
特に、質問も無く、続きを促される。
「そこで、今回は、多量に注文しようと思う。で、在庫不足に追い込む。すると、『偽造品制作者』に『注文』せざるを得ない。そこを監視し、『偽造品制作者』を特定、確保する。」
* * *
次回予告
第84話 捜査~販売者
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