新生活
ここまでが、僕が、『異世界』で『生』を受け、『覚醒』するまでの物語だ。
勿論、両親の結婚式など、大きなイベントは、多々ある。が、冗長が過ぎるので割愛。
また、これから騎士の息子としての人生が、始まった。素晴らしい。
安定した生活基盤。高度な教育。兎に角、ここで可能な限りの知識を、蓄える。
そう、楽観的に考えていたが、現実は厳しかった。父上は、武芸こそ凄まじかったが、文の方は、最低限書類を作成する程度だった。更に、父上のスパルタ的武術指南も含む。
やむを得ず、家庭教師を頼む為に、『情けは人の為ならず』を使う羽目になった。
お陰で、文武両道、下級までなら『理論魔法』も使いこなし、家事スキルも身に着けた。
おっと、いけない。この世界の魔法は、大別して二系統あるんだった。
1つ、『神聖魔法』。
これは、造物主への『信仰心』に応じて、造物主から授かる『魔法』だ。
1つ、『理論魔法』。
これは、万物の理に『真理語』を用いて『干渉』する事で、望む効果を発揮する『魔法』だ。
そんなこんなで、16歳になっていた。そして、家を追い出される事になるんだ。
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次回予告
第9話 『廃嫡』
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