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『バジリスク戦』~決着!

「せいやぁぁぁっ!」

 剣を『奴』の首に振り下ろす。勿論、1度ではない。何度も、何度も、何度も……

「ちっ、堅いな。中々上手く斬れない。しかも、『抵抗力強化』の『魔法』をかけておいたのに、噛まれた箇所から順々に、『石化』が進行している。速度を鈍らせるのが、精一杯か……」

 が、いぶかしげな貌で、頭部以外の全身が『石化』した私の顔を見上げる『奴』。

「そんなに不思議か。私には、『クリスタル・ヘルム』がある。頭部だけは、お前の『能力』も通じない。更に、お前1匹を、『駆除』するだけなら、首から上が動けば、十分だ。」

 頭部以外の全身が『石化』した私を、完全に『石化』させるべく、頭部に噛みつこうとする『奴』。だが、それこそが、私の作戦通りだった。

「GyeeNyaaaaaaaaah!」

 脊椎に、さっき私が落とした盾が、真上から突き刺さる形になった『奴』だった。

「相棒! 大丈夫か!」

「おひおひ……それじゃ、例の盾を持って、BJが跳躍。落下して『バジリスク』に突き刺したって、言うつもりかよ。」

 などと言う無意味な指摘をする者などこの世界に存在しない。

「当然、それらの作戦も全て『遠隔通話』で、説明できるからな。」

 などと言う無意味な指摘に事実を被せる者などこの世界に存在しない。

「タイミングに気を付けろ! BJ!」

「分かってらぁ。相棒。」

 盾の上から、地面へと飛び降りるBJ。かなり、弱っている『奴』。なんとか、突き刺さった盾を外そうともがく。だが、更に……

「GyeeNyaaaaaaaaaaaahhh!」

「オレを、ワスれんなよ。」

 BJと同じ事をしたアム。今度こそ、吐血し、痙攣の後……

「死んだな。」

 動かなくなった『バジリスク』だった。

「確かに死んだわ。『生命反応感知』の『魔法』も使ったから、間違いないわよ。ウィル。」

「やったぜ! 相棒!」

「カッタぜ!」

「エイ! エイ!」

「オー!」

 私の掛け声に、合わせる形で、全員の声が、唱和ハモったした。

「おひおひ……そりゃ、日本の習慣で、西洋のものじゃないだろ。無理矢理広めるな。」

 などと言う無意味な指摘をする者などこの世界に存在しない。


 * * * 



次回予告

第73話 嘆願と紹介状

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