『バジリスク戦』~『アレ』
「Uwwwwwww!」
大顎を開いて飛び掛かる『バジリスク』。
「っと!」
金属製の斧の柄で、『バジリスク』の開いた顎を、受け止めるアム。
「叩ぁぁぁぁっ!」
アムの背後に回り、鎖で『バジリスク』の横っ面をひっぱたくのは、BJだ。
剣や斧と違い、『可動域』が、広い鎖ならではの使い方だ。
「Uw!」
『バジリスク』が、怯んだところで、戦斧を振り下ろすアム。
「GUw!」
戦斧と地面で、サンドイッチにされたのは、『バジリスク』の頭部だ。
「チッ! コイツ、かてぇ。」
「死ぃぃっ!」
そこに、すかさず振り回した鎖を叩きつけるBJ。
「GVww!」
よく見れば、『バジリスク』の『鱗』が、へこんでいる。相当の速度で、叩きつけたと思われる。悲鳴を上げるのも無理からぬ事だろう。
「ホント、かてぇな。大したダメージに、なってねぇぜ。アム! 『アレ』やるぞ。」
「よぉっしぃ! イクぜ!」
腰を落とし、腕に鎖を巻き、両手を組んだBJ。その両手に飛び乗るアム。
「飛ぉぉぉぉぉぉっ!」
「トォッ!」
そのまま放り投げるBJ。跳躍するアム。
「Uwwwwwwwww!」
ならばとばかりに、飛び掛かる『バジリスク』。
「おっと。」
が、『バジリスク』が、かんだのは、BJが腕に巻いた鎖だった。
「打ァッ!」
更に、『バジリスク』の背中を地面に叩きつけるBJ。おまけとばかりに、鎖を巻いた左拳を『バジリスク』の喉に打ち込む。
「ちっ! 『バジリスク《こいつ》』、離さねぇ。あたいらの意図を、理解してやがる!」
突然、『半獣化』……直立二足歩行し、人間の手指を有する『狼』に『変身』したBJ。
「ウォォォォォォォッ!」
そのままの態勢で、『バジリスク』を持ち上げるBJ。更に、跳躍する。
「Uwwwwwwwwwww!」
大顎を離す『バジリスク』だった。が、一瞬遅く、空中に放り投げられる形になった。
「てエェェェッ!」
そこに上空から襲い掛かるアム。
「Uwwwwwwwwwwwww!」
すると、回転する『バジリスク』。真上から、襲い掛かるアムの戦斧の横っ腹を、尻尾で打ち据える。最大の攻撃を、そらされる形になった。
「その手は桑名の焼き蛤!」
アムの「そのテは、くわねぇ!」は、「その手は桑名の焼き蛤!」と聞こえた様な気がしたが、きっと気のせいだろう。
無理矢理、斜めに戦斧を振るうアム。空中故に回避しきれなかった『バジリスク』だった。が、残念ながら、威力は殺がれていた。
その時、昼間の様に明るくなった。
* * *
次回予告
第68話 『バジリスク戦』~援軍!
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