『バジリスク戦』~『バックトラック』だ!
「『バックトラック』だ!」
「『バックトラック』? 何ですの。ウィル。」
ちなみに、今は『シルバー』に、二人乗りしている。そして、現場へ急行中だ。
そんな状態、馬上で口を動かすと、舌を噛む。だから、二人共口を閉ざしていた。
「おひおひ……『舌を噛む』のは、理解できる。なら、どうやって『会話』したんだよ。」
などと言う無意味な指摘をする者などこの世界に存在しない。
「当然だ。念の為、『遠隔通話』を『事前』に、使っただけだ。『遠隔通話』は、離れている対象に、話しかける事が『可能』というだけで、『近く』にも使用可能だからだ。」
などと言う無意味な指摘に事実を被せる者などこの世界に存在しない。
「一部の動物の防衛手段だ。追跡を振り切る際に使う。」
「あら、今の状況にピッタリですわね。BJとアムに追跡されているのは、『バジリスク』ですものね。ウィル。」
「そうだ。ちなみに、『バックトラック』は、今まで歩いて来た、自身の足跡を『正確に踏んで後退する』。しばらく後退してから、草むらに横っ飛びする。」
「そう言う事……足跡の残りにくい草むらへと、『逃走経路』を変更した、と言う事ですのね。中々、賢いトカゲさんですのね。ウィル。」
「恐らく、穴を掘って中に隠れ、不意討ちの機会を狙っていたのだろう。厄介だな。」
* * *
次回予告
第66話 『バジリスク戦』~戦闘態勢
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