入砦
「申し開けございません。規則ですので、『許可証』をお願い致します。」
場所は、『背骨山脈』の山頂、第13砦だ。当然の事だが、第13砦に詰めている者達は、全員『黒龍騎士団団員』だ。よって、先程の台詞の主も同様。
「これだ。『背骨山脈通行許可証』。確認してくれたまえ。」
書類を取り出して、騎士に渡す。
正確に言えば、『背骨山脈』の北側は、我が国の版図どころか、人間の住む場所ですらない。北側は、『魔物』共の住処。通称『魔境』だ。
よって、『黒龍騎士団』は、『背骨山脈』の山頂に『砦』を築き、『魔物』と『魔境』への侵入を試みる人間を監視している。勿論、『魔物』への対処も任務に含まれる。
「……確かに、本物です。失礼致しました。お連れの方々も問題ありません。今すぐ、通過しますか。」
「それは、今すぐではないよ。時に、『石化』した『草』が、見つかったそうだね。第1発見者と、面会させてもらえないか。」
「その者は、偵察任務中につき、現在ここには、おりません。帰投予定は、日没です。」
「では、待たせてもらうついでに、ここに泊めて貰えないか。心配いらないよ。自分の食料位、持参している。」
こうして、問題無く砦入りし、拠点を確保した。ここからが、本番だな……
* * *
次回予告
第58話 作戦会議~索敵
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