本番~『まさか』
「おっ、ようやくお出ましか、『リロイ・ブラウン』。」
『廃砦』の出入口から、飛び出す様に、出てきた連中。
「ばっ……バカな? まさか!」
開け放たれた窓を見上げる『リロイ・ブラウン』。
「人生には、3つの『坂』がある。1つ、『上り坂』。2つ、『下り坂』。3つ、『まさか』。」
「その『まさか』さ。飛び降りたんだ。『リロイ・ブラウン』。」は、「人生には、3つの『坂』がある。1つ、『上り坂』。1つ、『下り坂』。1つ、『まさか』。」と聞こえた様な気がしたが、きっと気のせいだろう。
某支持基盤政党をブッ壊した元首相とも無関係に相違ない。
「GwaWowwwwwww!」
上着を脱ぎ捨てざま、『白虎』へと変ずる『護衛』。そして、『人狼』と化したBJと激突する。双方が、圧力を持った獣としてぶつかり合う。
『鎖』を振り回し、馬を駆けさせ、連中に突撃する。
「Bw! Hyeeee!」
突如、乗っている馬が、怯え、棹立ちになる。
「ちっ! 『精神力』が、比較的弱い馬を狙って『魔法』をかけるか!」
だからと言って、今馬を降りると、馬が『精神操作』され、攻撃される恐れが高い。
馬に蹴られるのは、人の恋路を邪魔した時だけで十分だ。それに、今は邪魔などしていない。捕り物の最中だ。
勿論、この隙を逃すような奴じゃない。とっとと逃げ出す『リロイ・ブラウン』。
「しかし、こいつは『山砦』だ。つまり、坂を下るしか無い。しかも、徒歩でだ。」
今まで来た道を引き返すしかない『リロイ・ブラウン』。ひたすら走る。
* * *
次回予告
第49話 本番~一件落着
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