本番~ジェットコースター
「ウォォォォッ」
窓から飛び降りるBJ。
勿論、ただ飛び降りた訳ではない。外壁に前足をついて、減速しつつだ。それも数度。
着地も、狼の如く華麗だった。
「流石に、走行中のジェットコースターに、しがみつくってのは、一生に1度で十分だな。」
等と言う無駄口を叩かない。ちなみに、最前列で、迫り来る地面を堪能した事は内緒だ。
「それ、只の『引きこもり』には、無理なんじゃね。」
などと言う無意味な指摘をする者などこの世界に存在しない。
「違う! 『引きこもり』では無い。『5年連続』で登校し『イジメ』の『被害者』だった。」
などと言う無意味な指摘に事実を被せる者などこの世界に存在しない。
余りの超展開に、目が点になったのは、連中が乗って来た馬車の御者だった。
そこで、すかさず、『鎖』を使う。御者の手首に巻き付けると、引きずり倒す。
「Garw!」
その御者に、顔を近づけて、咆哮したBJ。
「ひぃぃいやぁぁっ!」
悲鳴を残し、こけつまろびつ、逃亡した御者。この間に、馬車から馬を外して、騎乗する。
鞍すらない裸馬だが、武術魔術乗馬なら、10年以上やって来た。問題無く乗りこなす。
* * *
次回予告
第48話 本番~『まさか』
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