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頭目~自己責任
口をすぼめて、『何か』を放った『頭目』。
「なっ……何ぃ!」
硬い金属音が響き、『頭目』が放った『含み針』は、床に落ちた。
「おひおひ……『含み針』って、さっきまで、『酒盛り』してたんじゃねぇーのかよ。」
などと言う無意味な指摘をする者などこの世界に存在しない。
「知らないのか。これは我が家の『家宝』で、『クリスタル・ヘルム』と言う。『魔法』でしか『加工』できない『特殊金属』で、こしらえた『透明』な『兜』だ。」
ちなみに、水中に落ちても、『兜』に残った空気で、しばし、呼吸できる優れものだ。
「だから、言っただろう。『黒龍騎士団』だとな。信じなかったのは、貴公の『自己責任』だ。そして、『含み針』の『射程』は、短い。こんな風に、殴りつける事も楽勝だ。」
剣の柄頭を『頭目』のこめかみに、クリーンヒットさせた。
今度こそ、意識を失い、倒れ伏す『頭目』だった。
* * *
次回予告
第32話 ようやく片付いた
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