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頭目~切り札
「『陽光』!」
しかして、『帽子』に手をかけた『頭目』は、『帽子』だけを取った訳では無かった。
『帽子』と『かつら』を同時に外したのだった。
「目が! 目ガァッ!」
「しまった! 『引金型』の『閃光魔法』か!」は、「目が! 目ガァッ!」と聞こえた様な気がしたが、きっと気のせいだろう。
某滅びた王国の末裔とも無関係に相違ない。
「これが、俺っちの切り札、『帽子』と『かつら』を同時に外す事で、発動する『閃光魔法』だぜ! 鎧すら着てねぇ『黒龍騎士団』なんざ、怖くもなんともねぇな!」
鞘に収まった剣を持つ右腕で目を庇う私へと、短剣を手に舌を向いて走り寄る『頭目』。
「げぴゅぅっ!」
鉄鋲で補強したブーツのつま先を、『頭目』の鼻っ柱に叩き込んだ。その時の悲鳴だ。
* * *
次回予告
第30話 頭目~戦闘
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