三人がかり
「!」
何時の間にか、3人の『賊』が、立ち上がり、『鎖』をBJに巻き付けて拘束する。
「鬼~~死っ死っ死っ~~油断したのは、お前の方だな。犯れ!」
ほう、あれが、『頭目』の声か。ん? BJが、危機的状態だと。そんな事ないぞ。
「おひおひ……『鎖』で、縛られている『下着姿』の女が、『危機的状態』じゃないだと。」
などと言う無意味な指摘をする者などこの世界に存在しない。
「うぅぅぅぅ~~~~っっ!」
突然回転しだすBJ。バレリーナ? 否、『モーター』だな。
必死に、踏ん張る『鎖』を手にした3人。が……
「おい……あれ、『鎖』が、短くなってねぇか……。」
「マジかよ……何モンだ……あの『女』……。」
今や大広間には、呆然と愕然と唖然と言う空気が、充満していた。そして……
「どうした。あたいの下着を脱がさないのか。そんなら、こっちからイクぜぇぇっ!」
既に、拳足の間合いにまで、近づいた3人。その内、2人目掛けて、両脚を跳ね上げるBJ。更に、のけ反る体勢から、後方の1人に、後頭部で頭突きを見舞う。
2人は、顎を蹴り上げられ、1人は頭突きで、脳震盪となり、倒れ伏す。
「なっ……何してやがる! 全員で、タコ殴りにしやがれぇい!」
またも、『頭目』の声がする。あっと言う間に、大広間は、どっすん、ばったんと、大騒ぎになった。が、『頭目』が、戦闘に加わった形跡は、見えないし、聞こえない。
「おい、女。声を出したら、どうなるか、分かってんだろうな。……よし、そうっと、扉を開けろ。いいな、そうっと、だぞ。」
こう言うのを、下衆野郎と言うのだ。部下達を見捨てて、自分だけ逃亡を図るとはな。
だが、お陰で好都合だ。陽動作戦は、大成功だな。
* * *
次回予告
第28話 頭目~降伏
ご愛読ありがとうございます。
面白ければ、ブックマークと、星をお願いします。
励みになります。




