海賊船~最下層での戦闘~戦闘は終了……否、勝利だ
「何ぃっ!」
アメン船長の刃物が、『クリスタル・ヘルム』に、命中し、軽く高い音が辺りに響く。
そこで、頭部を傾け、左肩との間に、アメン船長の右脚を挟み込んだ。今度こそ……
「よし! やったぜ! 相棒!」
「何の! まだまだぁっ!」
今度は、左脚で跳躍した上、左で蹴りを打って来るアメン船長。粘るな……
「くっ!」
今度は、剣で受ける。守勢に回されると、不利なのだがな……
「喰らえぇっ!」
今度は、両手の短剣で鎧を着けていない箇所、背中と鎖骨を狙って来るアメン船長。
「よし! ようやく、流れが向いて来た。」
ここで、アメン船長の右脚を離し、背後に倒れ込む。後頭部を守る必要が無いので楽だな。
「何ぃっ!」
「ウィル様、支援です!」
音も無く廊下に侵入し、クロスボウを構え、矢を放つミンゴだった。私の真上を通過する矢。
「ちぃぃぃっ!」
すんでの所で、左手の短剣で、矢を払うアメン船長だった。が……
「これでも、喰らいやがれぇっ!」
更に、追撃とばかりに、私が貸した長弓を使い、膝立ち姿勢で、射撃攻撃するBJ。
「何の! これしき!」
今度は、右の短剣で、矢を払うアメン船長だった。だが、これで終わったと思うなよ。
「これでも、クライやがれぇっ!」
ここに、『猪』と化したアムが、突進する。BJの頭上を飛び越えて、アメン船長へと……
「ふっ……野生の『猪』と言えば、全力疾走で、時速40~50キロメールを出せる。公道を走る自動車より速い。しかも、アムは、自動車より速い。更に、この狭い廊下だ。」
等と言う無駄口を叩かなかった。
「ぐ……ぼぉっ!」
当然、アムの頭突きをまともに喰らい、奥の壁との間で、サンドイッチになったアメン船長。この音から察するに、肋骨が折れた様だな。ん? 血反吐……
「まずい! 船長の折れた肋骨が、肺に刺さった様だ。誰か、治癒を! BJ、縛れ!」
すったもんだしたが、戦闘は終了……否、勝利だ。
* * *
次回予告
第161話 海賊船~帰還
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