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海賊船~最下層での戦闘~それを待ってたんだぁっ!

「只の牽制だろぉっ!」

 右の蹴りを盾で、防いだ。更に、間合いを詰めて、叩っ切る!

「俺を踏み台にしたぁっ!」

 BJの「相棒! 上だ! 盾を踏み台に飛んだぞぉっ!」は、「俺を踏み台にしたぁっ!」と聞こえた様な気がしたが、きっと気のせいだろう。

 某三連星とも無関係に相違ない。

 右手で靴を履きつつ、左腕でバランスを取りつつ、右足による蹴りの連打は凄まじかった。

「はっ……反撃できない……だとぉ……。」

「まずい! 左右で連打される! これでも喰らいやがれぇっ!」

 とっさに、休憩中の聖騎士の腰から短剣を、無断借用して投擲するBJ。

「! っとぉっ!」

 後方への飛び退りと着地とを平行で行うアメン船長。短剣は虚しく通過し、壁に刺さった、

「よくやったぞ、BJ。」

「へぇ……だったら、ご褒美が欲しいぜ。相棒。」

「まだだ。その話は、総合評価だ。事前に取り決めただろう、BJ。」

「ちぇーっ。でもよぉ、今回の件、忘れんなよ。相棒。」

「ふっ……随分余裕だな。今更、『取り決め』か。」

 これらの会話中も、アメン船長から視線を外さない。否、外せない。

「まぁ……何と言うか……それもこれも、全て『信頼』のなせる業って事だよ、アメン船長。貴公には、無いのかな。」

 こちらは、海で『壁男』……マットと、アメン船長は、聖騎士との戦闘での勝利。

 ここまで、双方結構疲労が、蓄積している。それを見据えての、『対話』だったが……

「死ぃぃゃぁぁっっ!」

 両脚で跳躍し、空中で前転する事で、回転力を加えた蹴りを放つアメン船長。

 何とか盾で防いだものの、盛大な音を響かせた。それに……

「おっ……重い! ぐぅぅっ!」

「相棒! 気をつけろ! まだ『回る』ぜ!」

 更に、回転し、今度は両手の短剣で、斬りかかるアメン船長。何とか盾で防ぐ。

 まずい……どうやって反撃しよう。否、反撃しても、外れたら右腕を斬られる。

 死ぃぃゃぁぁっっっ!」

 今度は、盾による防御が、下がった隙を狙われた。右の蹴りが、顔面に向かって放たれる。

「相棒!」

「それを待ってたんだぁっ!」


 * * * 


次回予告

第160話 海賊船~最下層での戦闘~戦闘は終了……否、勝利だ

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