村一番のやんちゃ坊主
「その……脚、『シルバー』じゃねぇか! あんちゃんか!」
そう叫んだ声は、村一番のやんちゃ坊主の声だった。
「そうだ。お前こそ、顔を見せろ。話しづらい。」
おそるおそる……と言う感じで、箱が持ち上がる。
「おっ、本当のあんちゃんだ! あんちゃーーん!」
ようやく、姿が見えたやんちゃ坊主だった。駆け寄って来たので、こちらも下馬する。
「何があった。簡潔に教えなさい。」
「賊が来たんだよ。あんちゃん。ありゃあ、お昼少し前くらいだった。俺も野良仕事の手伝いを、してたんだ。したら、見張りの口笛が、『ひばり』だったんだよ。」
これは、某忍者漫画を基に、村人に入れ知恵したものだ。子供に、鳥の鳴き真似を練習させ、要所で見張りをさせる。例えば、『ひばり』なら『賊が来た』と言う具合だ。
「具体的な数と、やって来た方角は?」
「北西の森。見張りの話じゃ、12~13って処だよ。あんちゃん。で、みんな急いで穀物蔵に隠れたんだ。」
「そうか、では全員穀物蔵にいるんだな。」
「それが、その……実は……」
急に、口ごもる。そして、やんちゃ坊主の口から、衝撃的な話を聞かされる羽目になる。
* * *
次回予告
第16話 説明
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