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次の国:予習~聖都『ラーボリア』

 少し、整理しよう。

 そもそも、宗教団体が、領地を経営する事も、その土地から発生する『税収』で、部下を召し抱えている事も問題だ。政教分離の考えが染み付いている人間には、違和感だらけだ。

 とは言え、神……造物主はいらっしゃる。それも確実にだ。信徒に、『魔法』と言う奇跡の力を授けているのだからな。だが、不心得者は、何処にでもいる。宗教家でもだ。

 その際たるものとして、連中は、宗教を使って普段から民衆を洗脳している。

 特に酷いのは、国王とは、神から授かった使命により、国を治めている。よって、国王とは、特別な存在であり、無条件に従う事、と言う具合いにだ。

 こんな事を続けていては、何時まで経っても中世から脱却できない。中世では、国民の大多数が、生活困窮者になる。だから駄目だ。

 爵位制度もそうだが、『聖域なき改革』が、必要だと言う事だ。この世界にはな……


 * * * 


「んじゃ、聖都『ラーボリア』についてだったな。相棒。」

「ああ。但し、教皇領の中心であり、最大都市であり、教皇のお膝元である事。それに、初代教皇の『魔法』によって造られたもの。その逸話については不要だ、BJ。」

「へぇ……なら、ラーボリア自身が、堅牢な城であり、北東、北西、南東、南西に砦を有する文字通り『城塞都市』だ。当然、多数の聖騎士が、詰めてるぜ。相棒。」

「聞きしに勝る大都市ぶりだな。そう言えば、港もあるはずだがな、BJ。」

「ああ。海には面していねぇな。が、海まで運河が伸びてる。これで、大型船をも受け入れ可能だ。この港まで、砦とそれらを繋ぐ堀と城壁に守られているから、聖都に含まれるぜ。相棒。」

「……そうなると、人口は、どれくらいかな、BJ。」

「ん……人口は、10万人くらいだってよ。但し、正確には不明だ。但し、聖都に務めている聖騎士は、2万。兵は5万だな。最大収容人数が、この3倍って所だな。相棒。」

「そりゃ、凄い。外国にいると、手に入りにくい情報だな。だが、水はどうしている、BJ。」

「相棒の言う通り、飲料水だけで相当消費している。で、河水を堀と地下水路経由で、聖都に取り入れる。その際に、『浄化魔法』をかけて飲料水にしているんだ。な、パリー。」

「では、『浄化魔法』については、わたくしから。これは、『汚れ』を『消去』する『魔法』ですわ。それにより、水、食糧、下水に、生物の体表面の汚れも奇麗になりますわ。ウィル。」

「流石、猊下のお膝元。インフラも『魔法』か。」


 * * * 



次回予告

第143話 教皇領~入国

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