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再びファンスター村

 あれから、2か月と数日後。

「……ようやく、全ての旅程を終える事ができた。……少し、長引いたが、じきファンスター村だ。本当に、お疲れ様。」

 側で、『シルバー』の手綱を取りつつ歩む従者に、声をかけた。

「とんでもない。若君にお仕えできた事、無上の喜びです。」

 等と言う無駄口を叩かない従者だった。が、目を見れば言いたい事くらい分かる。

「……妙だな。野良仕事を切り上げるには、まだ早い。が、何故か畑には、人っ子一人いない。……先行する。お前は、気を付けて来なさい。」

 後半を、従者に言い置き、従者が頷くのも待たず、『シルバー』に鞭を入れる。風の如しの速度で駆ける『シルバー』。あっという間に、村まで到着した。

「誰か! 誰もいないのか! 誰か! いないのか!」

 声をからして、叫ぶが、姿はおろか、声も聞こえない。一体、何があった……

「……そうか、そう言う事か。」

 木箱があった。それも不自然な程、道のど真ん中に……


 * * * 


次回予告

第15話 村一番のやんちゃ坊主

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