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港町盗難殺人事件~解決編『盗難事件』

「はぁ! あんた、頭おかしいのか! 俺は、『被害者』だぞ!」

 喚くフェイスを、無視して、両手を腰の後ろで組み、フェイスに背中を向けた。

「そもそも、倉庫業務とは、貨物の盗難が、避けられない。だから、厳重な警備が敷かれる。」

「その通り、盗難があれば、被害額を国が全て補填する制度がありますから。ユーロック卿。」

 そう答えるのは、スート班長だ。

「にもかかわらず、多量の砂糖(数トン相当)は、盗まれてしまった。しかし、ここで疑問が1つ。警戒厳重な、倉庫から『如何にして』多量の砂糖(数トン相当)を盗み出したのか。」

「警備の不手際だろ! 屁理屈は、どうでもいい! 法律で、決められた賠償金を払え!」

「つまり、フェイス殿は、『自分が仕入れた砂糖と同額を保障しろ』と言っている訳ですか。」

「それ以外の聞こえ方が、したのなら、おかしいだろ!」

「そこで、私は根底から再考しました。そもそも、『本当に』砂糖は、倉庫に納品されたのか。」

「しかし、ブラン倉庫検査官が、確認し正式な書類が残されていますよ。ユーロック卿。」

 そう答えるのは、スート班長だ。

「ですから、ブラン倉庫検査官も『共犯』だったのです。つまり、書類も『偽造』だったのです。これは、『盗難事件』ではありません。『詐欺事件』だったのです。」

「なななっ! なぁーんだぁってぇーっ!」

「そう! 『詐欺事件』の『犯人』は、お前だ! 自称砂糖商人『フェイス』!」

 振り返り、再度フェイスを指さした。

「はぁ! あんた、何処まで頭おかしーんだよ! 俺は『被害者』だってぇーの!」

「残念ながら、お前は、もう『被害者』ではない。なにしろ、これから憲兵隊調査局が、お前を『詐欺』で訴える。お前は、『被告』になるのだよ、フェイス。」

「ふざけるなぁっ! 俺が、犯人だって『証拠』が、何処にある!」

 某宇宙を流離うアニメとも無関係に相違ない。

「勿論、『証拠』ならありますとも。それが、なければ『裁判』にならないからね。」

「だったら、見せてみろよ! その『証拠』って奴をよ!」

「否、この『証拠』とは、『存在しない事』だよ、フェイス。」

 まだも、喚くフェイスを無視して、話しを続ける。

「先程、お前は、『砂糖』を『仕入れ』……『買った』と言った。なら、当然『領収証』が、あるはず。商人とは、そう言った『証文』を扱う仕事なのだからな。」

 突然、息を飲み、沈黙するフェイス。図星を突かれたからだろう。

「そして、如何なる手段でも、『買った』事を『証明』しなければならない。何故なら、裁判において、『被告』は、『無罪』である事証明する『義務』があるのだからな。」

 こうして、憲兵隊の手で捕縛され、連行された自称砂糖商人『フェイス』だった。


 * * * 


次回予告

第137話 港町盗難殺人事件~解決編『殺人事件』

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