表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

133/161

港町盗難殺人事件~聞き込み(2)

「一体、何の意味があったのです。あの、『最後にもう1つ』とは。ユーロック卿。」

「犯人は、お前か!」

 などと言う無意味な指摘をする者などこの世界に存在しない。

「これは、相手に『油断』を誘う為の手法です、スート班長。」

「……『油断』ですか……帰ると見せかけて、振り返って、質問する。それで『油断』する物でしょうか。それより、本当に何か成果は、ありましたか。ユーロック卿。」

「そう言うだろうと、思っていました。勿論、釣果はありました。パリー、説明しなさい。」

「かしこまりぃ。ウィル。実は、奥様は先程、『嘘』をついていましたわ。」

「なななっ! なぁーんだぁってぇーっ!」

 しかし、平民ながら捜査班長にまで、出世しただけの事はある。『遠隔通話』程度なら、使えるんだ。流石は、スート班長だな。


 * * * 


 次に、奥さんから、教えられた住所へ、赴いて母親から聞き込みをする。

「本日は、お時間を頂き、ありがとうございます。では、ゾーナさん、昨日娘さんが、こちらを訪ねてこられませんでしたか。」

「はい、確かに、娘は昨日、私の基へ来てくれました。結婚して、家庭を切り盛りしなければならないのに、本当、いい娘ですよ。憲兵さん。」

「では、何故、娘さんは、こちらにやって来たのでしょう。ゾーナさん。」

「はい。『病気になったので、看病して欲しい』そう頼みました。憲兵さん。」

「そうですか。ですが、今ご病気には、見えませんね。何時の間に、快復なさったのでしょう。」

「はい。それもこれも、全てあの娘のお陰ですよ。あの娘が、甲斐甲斐しく世話してくれました。そのお陰でございますよ。憲兵さん。」

「分かりました。では、本日は、この辺りで、失礼します。ゾーナさん。」

「はい。では、失礼致します。憲兵さん。」

「そうそう、最後に1つ、お願いします。ゾーナさん。」

「……はい。『1つだけ』なんですよね。何でしょう。憲兵さん。」

「娘さんは、外出しませんでしたか。したなら、何時でしょう。ゾーナさん。」

「……そうですね……そうそう、1度だけ、『買い出しに行く』そう言って出かけました。時間は……覚えておりません。この程度ですが、宜しいでしょうか。憲兵さん。」


 * * * 



次回予告

第134話 港町盗難殺人事件~次の『殺人事件』

ご愛読ありがとうございます。

面白ければ、ブックマークと、星をお願いします。

励みになります。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツギクルバナー cont_access.php?citi_cont_id=893380188&s
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ