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港町~長い行列

「これが、潮の香りか……確かに『生まれて初めて』の経験だ。海を見るのも同様だしな。」

 ちっ……『思い出したくない事』を思い出してしまった……『臨海学校』……

「お! そうかそうか、じゃ、後で波止場に、行こうぜ。船も見れるしな。相棒。」

「船か……なら、港で数日観光するのが、いいな。海の魚にも興味あるしな。だが、最優先は、旅を続ける事だ。次の便が出るまでの間、観光する。いいな。」

「わぁーってるってぇの。へへっ……楽しみだなぁ。相棒。」

「あら、愉しみなのは、あなただけでは、なくってよ。BJ。」

「とーぜん、オレもだぜ。ウィル。」

「では、私は入城後に、別行動になります。ウィル様。」

「問題無いぞ、ミンゴ。」

 彼女に限って、集合時間に間に合わない。等と言うしくじりは無い。信頼の言葉だ。

「しっかし、よぉ……なげぇ、ギョーレツだなぁ。ウィル。」

「本当、港は、人の出入りが多いからって、待たせ過ぎよぉ……一杯頂戴。」

 後半を、通り過ぎようとする麦酒エール売りに言うパリーだった。勿論、自分で支払う。

「飲むのは、構わないが、自己責任だぞ。特に、麦酒エールは『近く』なり易いから……って全員飲んでるのか……子供じゃないんだ。私は、助けないぞ。」

 無論、そう言う訳にはいかなかった。当たって欲しくない予想ほど、的中するものだ。


 * * * 


「今日の事は、正に大きな『黒歴史』だった。」

「てへペロ。」

「でも、よかったよな。ちょうどいいときに、トイレが、きてくれて。」

「あら、わたくしは、むしろ、予想通りでしたわ。」

「おい……簡易便所おまるを、カートで押して来た奴は、麦酒エール売りとグルだった。だから、ああもタイミングよく、現れる事ができたんだ。」

 しかも、『ぼったくり』で、少なからず私の財布にダメージを与えた。つまり、この国は『カモ』にされる程の『お上りさん』が、沢山やって来る。即ち、治安がよいと言う事だろう。

「おひおひ……おまいら、人前で恥ずかしげもなく、おまるで用を足したのかよ。」

 などと言う無意味な指摘をする者などこの世界に存在しない。

「済んでしまった事は仕方ない。私とBJ、アムは、宿を取って来る。パリー、船の出航日と状況を確認してきなさい。アム、パリーの荷物を持ってあげなさい。」

「かしこまりぃ。ウィル。じゃ、また後で。」

 こうして、港町『イールド』に入った私達は、手分けして作業をする事にした。


 * * * 


 結局、馬小屋があるものの、馬丁までは、準備できなかった。馬の世話は、自分でやるとして、設備やサービス自体は、そこそこの宿に決めた。但し、食事は質より量だがな。

「お客様は、運が良いですね。」

 宿の従業員に、荷物を運んでもらいつつ、世間話をしながら、部屋に移動する。

「そう言えば、昨日は雨だったな。それと、何か関係あるのかな。」

「ええ、昨日は、昼間から日没まで、降ってました。おかげで、地面がぬかるんで、馬には歩きにくかったでしょう。ですが、今日は程よく乾いてくれました。」

「確かに、そう言えばそうだな。で、お勧めの観光スポットは、無いかな。」

「波止場で、船をご覧になるのが、よいと思います。こちらの地図に、色々記載しました。」

「1つ貰おう。幾らかな。」

 チップぐらいの金額を払って、地図を貰った。ここで、部屋に入る。

「失礼致します。今、お時間宜しいでしょうか。ウィル様。」

「勿論、大丈夫だ、ミンゴ。」

「ありがとうございます。では、お耳に入れておくべきかと思う話です。ウィル様。実は……」


 * * * 



次回予告

第129話 港町盗難事件~事件と捜査協力

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