ゴブリン活性化事件~まとめ
「次、『賞金稼ぎ証明』を見せなさい。」
横柄な態度を見せるのは、テイル王国陸軍の制服を着用した男だ。
要するに、話しに出てきた『援軍』だ。更に……
「ほいよ。これでいいだろ。賞金くれよ。へーたいサン。」
言われた通り、ライセンスを見せるBJ、パリー、アムだった。
ライセンスを確認し、必要事項をメモり、書類を作成する兵士。そして……
「ん、君。君は、賞金稼ぎではないのかね。」
遂に、私にお鉢が回って来た。
「ウィリアム・ユーロック、ボヘミア王国自由騎士、今は、外遊中の身です。今回は、賞金稼ぎの手伝いをしました。身分証は、こちらをご覧下さい。」
「小官には、その身分証を査閲する権限は無い。報告は、辺境伯閣下の基へ行う事。」
「承知しました。では、紹介状を頂けますね。」
「それは、隊長に報告する。賞金は、今準備させている。この書類を持って隣の列に並べ。」
待たされる事、お役所仕事の如しだったが、正確な額の賞金と紹介状を、受け取れた。
* * *
「面を上げよ。ユーロック卿。」
そして、時と場所は移り、『ヴェダー辺境伯』居城『パール城』にいる。
ちなみに、国境の守りを担当するヴェダー辺境伯領、テイル王国最初の街でもある。
「はい。ゴッサード男爵閣下。」
事前に、教えられていた通り、ヴェダー辺境伯の補佐官の名前を言う。
「過日、イールド村にて、ゴブリン活性化事変に、偶然遭遇し退治に参加した。間違いないな。」
成程、あれはあくまで、『偶発事故』であり、私や、ボヘミア王国に、『助力』を求めた訳では無い。そう、処理する気か。なら、ここは相手の顔を立てるべきか……
「はい。その通りでございます、男爵閣下。」
「では、今後は気を付けたまえ。これ以上は、『内政干渉』になりかねないからな。」
「はい。肝に銘じます、男爵閣下。」
「宜しい。で、ユーロック卿。辺境伯閣下よりの申し出である。此度の働きに、何か褒美を与える。そう申された。何か、希望はあるか。ユーロック卿」
そうか、これは『他国に助力を求めた事実』に対する『口止め料』だな。なら……
「貴国の『兵学校』を見学する許可を、お願い申し上げます。」
「分かった。準備するので、後程渡す。但し、『機密情報』は、閲覧禁止とする。紹介状にも、明記しておく。いいな。ユーロック卿。」
* * *
次回予告
第126話 ゴブリン活性化事件~後日談
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