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ゴブリン活性化事件~一夜明けて

「なーんかよ、モヤモヤすんだよなぇ、これでよかったのかよぉ。なぁ。相棒。」

 時は移り、翌日の昼間睡眠をとった後、食事中だった。

「昨晩は、大活躍だったそうじゃないか。味方も、大した損害も無く大勝利。何が、問題でもあるのか、BJ。」

「Giant Ant。」

 「BJの「大有だぜ。相棒。」は、「Giant Ant。」と聞こえた様な気がしたが、きっと気のせいだろう。

「つまり、貴公が言いたいのは、貴公らが、屠ったゴブリン。その武勲を、他の賞金稼ぎ共に、『差し上げた』事に、不満を持っているのか、BJ。」

「そうだよ。折角、あたいらが、取った首をあいつらに『くれてやれ』って言っただろ。相棒。」

「オレもだな。あいつら、オレらに、たすけられたクセに、れいの1つもナイんだよ。ウィル。」

「落ち着きなさい。落ち着いて聞きなさい、二人共。」

 ここで、『遠隔通話』を使う。勿論、密談用だ。

「問題無い。洞窟内にいたゴブリンは、78匹に昇った。そいつらの首だけで、それなりの賞金になる。あまり欲をかくもんじゃあない。二人共。」

「それに、洞窟内は女子供だけあって、こちらは大した損害もございませんでした。ウィル様。」

「あら、チャンピオン1匹に、ホブ3匹は、結構強敵でしたわ。ウィル。」

「おひおひ……『遠隔通話』で、密談をすると、不機嫌になる者がいるんだ。あまり、密談で盛り上がるのは、やめなさい。パリー、ミンゴ。」

 二人に、牽制の一撃を加えてから、BJとアムに向き直る。

「貴公らが、よくやってくれたのは、よぉ~~く分かっている。それとも、私以外の誰かに、褒めて貰いたいのか、BJ、アム。」

「そんなら、もぉ~~っと、ご褒美欲しいぜ。相棒。」

「オレも、ほしい。ウィル。」

 以前の様に、『カネ』への執着を減らしたのは、いい事だと思う。だが、こうして、私に、ベタベタする事が、その代わりらしいがな。そこに、肉声をかけられた。

「おう、ウィル。昨日は、世話になったな。」

 同じく、村に滞在している賞金稼ぎで、昨晩、BJ、アムと一緒にゴブリンと戦った男だ。

「それを言うなら、こちらこそ、だな。ウチの者が、世話になったらしい。礼を言う。」

「いやいや、それに、すげぇな。お前さんのオオカミとイノシシ。あんなに賢い獣は、初めて見たぜ。で、相談なんだが、オオカミが、取った首、あんたに返そうと思ってるんだ。ウィル。」

「ん? いいのか。折角の賞金だろう。」

「そこは、それだな。助けて貰ったしな。持ちつ持たれつで、どうだ。ウィル。」

 こう言う事もある。折角のご厚意なので、貰っておく事でまとまった。


 * * * 



次回予告

第124話 ゴブリン活性化事件~契約期間終了

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