表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
119/161

ゴブリン活性化事件~逆転!

「GwaWooohhh!」

 牙をむき、轟く咆哮を上げるグリムード。

「ちっ……嗤ってやがる……だが、参ったな。剣が無い。これは『アレ』をやるしかないな。」

 ここで、『詠唱』を開始する。『遠隔通話』と違い、『詠唱不要』まで『習熟』していない『魔法』故に、『詠唱』が必要だ。

「GwWahh!」

 棍棒を振りかぶり、突っ込んで来るグリムード。それも、予想通り。

 このままなら、詠唱完了直前に、奴の攻撃が来るだろう。それも、予想通り。

 振りかぶった棍棒を振り回す。単純な動作に無駄が無い。だからこそだ。

 奴が、棍棒を振りかぶった状態で、間合いを詰め、振るう直前……合図を送った……

「?」

 奴の貌が、驚きに歪んだ。一瞬、奴の動きが静止。その瞬間、私の『魔法』が、完成した。

「『魔力武器』!」

「やはりと言うか、『定石』通りですわね。『魔力』で生み出した『武器』の『力場』。維持するには、『魔力』を消費しますが、落したり、折られる事も無い。切れ味抜群の剣……。」

 こうして、たった今作成した『魔力武器』を振るい、動きの止まった棍棒を、断ち切った。

 更に、返す刀で、奴の左肩を斬りつける。鎖骨を断った感触を味わう。

「GyyyyeeeeeeAhhhh!」

 流石に苦悶の悲鳴を上げるグリムード。使い物にならなくなった棍棒の残骸をこちらに投擲。

「おっと。」

 軽く避けたが、その隙に、振り返って、来た道を引き返すグリムード。逃げる気か……

「違う! まずい! 気付かれた!」

 既に、シルバーを全力疾走させた。必ず、一瞬だけ『隙』がある。そこを蹴るしかない!


 * * * 


 とは言え先刻グリムードが、驚いたのも無理からぬ事だった。あの時、私の『合図』を受けたパリーが、援護してくれたからだ。

 と言っても、特別な事では無い。『遠隔通話』で、グリムードに話しかけただけだ。

「後ろに、気をつけろ!」

 これが、文言だ。だが、その程度で、奴の心を動かす事は、できなかっただろう。

 こちらの言葉を理解していたのは、明白だったグリムードにも、1つ予想外があったからだ。

 それは、母国語……ゴブリン語だ。つまり、日常的に使っている言葉で、耳では無く、脳に直接送り込まれた言葉……それが、奴の驚きを燃料に動揺を誘い、あの結果になったのだ。

「おい! そりゃ、往年の『ささやき戦術』のパクリだろ!」

 などと言う無意味な指摘をする者などこの世界に存在しない。

 某往年の名選手名監督とも無関係に相違ない。


 * * * 



次回予告

第120話 ゴブリン活性化事件~決着!

ご愛読ありがとうございます。

面白ければ、ブックマークと、星をお願いします。

励みになります。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツギクルバナー cont_access.php?citi_cont_id=893380188&s
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ