次の事件~情報収集
「最近、『小鬼』共が、活発化し、数も増えております。村では、対応に追われて畑仕事どころでは無いのです。本当に、困ったものです。」
これは、副村長と名乗った、現村長の息子の言だ。
「確かに、ゴブリンなど雑魚と侮ると、群れを作り、束になって襲って来ます。油断は禁物。で、領主閣下には、支援を請願されたのでしょうか。」
「勿論、昨日返信の手紙も届きました。数日中に、軍を派遣するとの事でした。」
「成程……それで、街への野菜供給が滞り、肉も売れ残りの安物を手間暇かけて調理せざるを得ない訳か。では、こちらをどうぞ。矢が不足していると聞きましたので、街で買いました。」
とは言え、街でも品薄で、1人10本までしか売らない。と言われた。恐らく、転売屋が、買い占めに回っているのだろう。こちらにもいるのか……
「わざわざ、ありがとうございます。で、お代ですが、今手持ちが乏しく、賞金稼ぎの方々への支払いも、滞っています。厚かましいとは、思いますが、お待ちして頂きたいのです。」
「いいえ、支払いなど、不要です。これはあくまで『善意』ですので、受け取って下さい。」
「ありがとうございます。では、賞金稼ぎの方々は、こちらに宿を用意しました。どうぞ。」
* * *
で、あてがわれた部屋……と言うより、村の為の集会場めいた大きな建屋に案内された。
「ザコ寝かよ。貴重品の管理に注意しなきゃだぜ。相棒。」
「オレも、そうオモウぜ。ウィル。」
「だから、常時見張り兼雑用係として、1~2名の村人がいる。ああ、君、いいかな。」
後半は、雑用係として、待機していた村人に向け、空いている場所を教えてもらった。
「で、ようやく落ち着けるな。念の為、ゴブリンに関する情報を共有したい。誰か説明を。」
「なら、あたいから……ゴブリンってのは、最下級の魔物だ。小柄だが、人型なんで武器を使う。1匹の力は、弱ぇ。が、連中自分が弱ぇ事を分かってやがる。だから、群れるんだよ。」
私の知識と照らし合わせる……特に問題無い。無言で、先を促す。
「ああ、洞窟を寝床にする。連中は、暗闇でも目が効く。が、太陽の下では眩しがる。だから、建屋より洞窟を好むんだ。知能は人並みで、性格は凶暴だ。略奪で生計を立ててる。」
そうか、光か……いい事を聞けたな……
「最後に、『進化』の話しだ。連中、ほとんどは雑兵だが、時々、でかい奴、魔術師、猛将、貴族なんてのが誕生するんだ。相棒。」
* * *
次回予告
第114話 ゴブリン活性化事件~密談
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