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インターミッション(1)-4

「これで、ようやく王国を、出国できるな。こうして見ると意外と早かったな。」

「そうだよなぁ。『ミリオネア侯爵領』を抜けた後、伯爵領、子爵領、男爵領を抜けて来た。その割ににゃぁ、早かったよな。相棒。」

「それもこれも、侯爵が発行してくださった『身分保証書』が効いてますわね。ウィル。」

「ウン? でもなんで、このカミキレが、そんなにジューヨーなんだ。ウィル。」

「ああ、そこ説明しないといけないか。では、私から説明しよう。よく聞く事、アム。」

「おう、たのむぜ。ウィル。」

「これまで通過してきたのは、伯爵領、子爵領、男爵領だ。だが、領主たる彼等は、侯爵の親戚筋だ。言わば、侯爵は『親分』に当たる。」

「へぇー。ん、どうしてオッサンが、オヤブンなんだ。ウィル。」

「オッサンじゃなくて、『侯爵閣下』な。では、爵位について説明するか。爵位には順位がある。上から、公爵、侯爵、伯爵、子爵、男爵となる。ちなみに、侯爵は上から2番目だ。」

「だから、オヤブンか。アレ? なんで、コーシャクが、2つあんだ。ウィル。」

「1番上の公爵は、特別だ。これは、『国王の親戚』と言う意味だ。」

「そっか、よし、わかったぜ。ウィル。」

「ちなみに、国王に子供が出来なかった時、養子を差し出す義務がある。また、これは我が国……ボヘミア王国の規定だ。他にもあるが、今日はこの辺で終わりにしよう。」

「でもよぉ、何だって、侯爵は、あたいらを『さっさと通せ』って書類を用意したんだ。あたいらに『貸し』作って意味あんのか。相棒。」

「考えても見ろ。もし、仮に今日にでもデライラ嬢が、ご懐妊となったとする。その子が成人する頃、侯爵は70歳を超える。」

「そりゃ、あれか。子供が成人するまで、生き続けるのは難しい。だから、『頼りになる部下』が欲しいって訳か。で、相棒にもコナをかけた訳だな。」

「ついでに、わたくし共も、愛人にしようとでも考えているのでしょうね。ウィル。」

「ウゲ、あのおっさん、そんなコト、かんがえてたのかよ。ウィル。」

「ああ、確かにハゲちゃいなかったけど、流石にあたいの好みにゃ、合わないな。」

「それって、『匂い』で、ヅラかどうか分かるって言いたいのか。」

 などと言う無意味な指摘をする者などこの世界に存在しない。


 * * * 



次回予告

第111話 次の国~『テイル王国』の予習

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