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インターミッション(1)-2

「よし、いいぜ。相棒。いつでも話してくれよ。」

 全員が、居住まいを正したのを確認し、BJの一言を待って話し始める。

「この話は、いつすべきか。そのタイミングが難しい。だが、いい機会だ。今、ここで話す。で、ここから先は、『守秘義務』が、発生する。」

「シュレーディンガー? なんだい、そりゃ。ウィル。」

「何だ。そのわざとらしい間違え方は。」

 などと言う無意味な指摘をする者などこの世界に存在しない。

「『守秘義務』だ、アム。これは、聞いた事は、他言無用。墓の下まで持って行く事。そう言う意味だ。約束だぞ。」

「おう、わかったぜ。サキをすすめてくれよ。ウィル。」

「今、この場にいるからには、生涯をあげて、約束を守ってもらう。……では、話すぞ。」

「勿体つけんなよぉ。相棒。」

「『世界征服』だ。私が、生涯を捧げる目標……否、野望だ。……随分反応が薄いな。」

 むしろ、室内の空気は、既に犯人が分かっている推理小説の、答え合わせの如しだった。

「まぁ……意外っちゃぁ、意外かな。スケールがな。相棒。」

「そうですわねぇ。わたくしも同じ事を、感じましたわ。ウィル。」

「オレも、そうオモウぜ。ウィル。」

「どう言う事だ。私が、野心家だと言いたいのか。」

「それ以外の言い方をした様に聞こえたなら、わたくし共の言い方が、悪かったのでしょうね。ウィル。」

「あたいや、アムは、『鼻』が効くんだ。だから、そんな気がしてだぜ。相棒。」

「何だ! その不自然な説明は! まるで、『野心の匂い』でもあるって言う気か!」

 などと言う無意味な指摘をする者などこの世界に存在しない。

「後世の歴史家が、喜びそうな話だ。希代の策士にして、野心家、簒奪者、征服者等と呼ばれる事だろう。貴公らは、そんな私の一味になるのだ。覚悟はいいな。」

「面白そうじゃん。世界を相手に、大戦かよ。やっぱ、デカいだけあるな。相棒。」

「それは、関係ない。それに、疑問は無いのか。どうやって、とか、何の為にとか。」

「以前、ウィル様が、仰っていました。『一か所に留まると、そこしか良く出来ない。だから、世界を見て回る。』ですから、何処までが野心なのか、計りかねていました。ウィル様。」

「そうですわね。今は、手段より、理由から聞きましょう。ウィル。」

「そうだな、ではそこから話すとしよう。」


 * * * 



次回予告

第109話 インターミッション(1)-3

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