護衛~逆襲!
「げぶぅっっ!」
「あなたぁっ!」
鈍器で、側頭部を殴り飛ばされたパラブラス卿。悲鳴をあげるパラブラス夫人。
「奥様、デライラ嬢をお願い致します。決してそこから動かないで下さい。」
壁に背中を押し当てるデライラ嬢。その前に立ちはだかるパラブラス夫人。更に、その前に立ちはだかるミンゴだった。そして、真っ先に倒れ伏すパラブラス卿。
「おらおらぁっ! チンタラしてっと、ブッ殺すぞ!」
むくつけきオッサン共の内、ヒゲが最も濃い男が、口を開いた。
「まったく、多勢に無勢とはこの事ですね。例え、相手が雑魚と言えどもですが。」
「ケッ! 言いやがる。おい! おめぇら、『アレ』だ。『アレ』やれ。」
そして、示し合わせたの様に、横っ飛びするヒゲ男。そこに……
「『投網』! 」
「油断したな! 嬢ちゃん。」
「破ァッ!」
ミンゴの右腕が手にした小剣諸共に消失した。
「うげぇっ! 速っ! 見えねぇっ!」
「縄を編んだ程度の『投網』を、みじん切りにするなど、造作もありません。」
ミンゴの言葉通りに、みじん切りにされ、穴が開いたネット。そのネットが、床に落ちた時、穴の中央に鎮座するミンゴ。
「はっ! やっぱり油断したな! 嬢ちゃん。」
そこに、『無傷』のネットが、降りかかり、絡めとられたミンゴだった。
「……成程、最初から『2人』がかりで、『2つ』の『投網』を投げたと……」
ネットの中でもがくも、4人がかりでネットの4隅を踏みつけられてはどうにもならない。
「だから言ったろ、『油断したな』。最初のネットが、邪魔で2つ目は見えねぇ。そう言うカラクリさ。……おい! おめぇら、女共をふん縛れ!」
「あらほらさっさー。」
連中の同意は、「あらほらさっさー。」と聞こえた様な気がしたが、きっと気のせいだろう。
某アニメとも無関係に相違ない。
* * *
次回予告
第101話 護衛~逆転!(1)『恩知らず』
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