異世界女子会
玄&ね「「お疲れ〜」」
玄「いやー、今日のクエスト大変だったね!」
ね「ほーんと!スライムってなんであんなにドロドロなんだろ〜。倒した後なんてベタベタでさぁ〜」
玄「たしかに。ねこちゃん前衛だもんね。」
ね「玄ちゃんはいいよねぇ。後衛で魔法撃ってるだけだしぃ」
玄「魔法撃つのにも色々あるんだよ〜」
ね「はいはい」
玄「そういえばねこちゃん、例のあの子とはどうなの?」
ね「どうなのって…どうもこうもないわよ!付かず離れずって感じ…」
玄「ほんと、ねこちゃんって奥手だよね〜戦闘だとガンガン行くのに、恋だと…」
ね「もう!やめてよ!ガンガン行くより少しずつ距離を詰めていきたいの!」
玄「ふふふっ。それより最近クエストに行く回数増えたよねぇ」
ね「ほんと〜ここのところ毎日じゃなぁい?」
玄「それにクエストの報酬も分け合うからねー。正直、それなりに上のクエスト回ってもいいと思うんだけど。」
ね「たしかにー。報酬低いやつ回っても分け前が増えるわけじゃないし、玄ちゃんも最近、子供産まれたしね。」
玄「そーなのよ。今の報酬だけじゃちょっと厳しいかもね。転職しなきゃかなぁ。」
ね「え!?玄ちゃん転職するの??」
玄「まあねぇ。少し考えちゃうよねぇ。」
ね「わぁ、玄ちゃんいなくなっちゃったら私も抜けようかなぁ」
玄「あら?どうして?ねこちゃんなら結構活躍できてるじゃない。」
ね「さっきも言ったでしょ?もっと稼ぎたいの!あの子と一緒に暮らすためには今みたいな安月給な仕事よりフリーのソロでクエスト消化した方が取り分も多くなるってこと。」
玄「そうなんだ。」
ね「そうそう。…ここだけの話なんだけどさ…パーティのリーダーと弓の子付き合ってるらしいよ」
玄「うそうそ。どこ情報それ。」
ね「私みたのよ。仲良さそうに2人で手を繋いでたんでたとこ!」
玄「わぁーお!弓の子結構やるじゃん。」
ね「あれは尻に敷いてるよね。まあ、それもあって抜けようかなって思ってるし。」
玄「やっぱり、やりづらいんだ」
ね「それに、あのリーダー気に入った子にはヘラヘラするくせに、気に入らない子には態度悪いし!自分が怪我した時も『前衛のお前がフォローしないからだ』とか、ふざけんなっての!勝手に前に出て食らったのはお前じゃんって!確かに、フォロー遅れたのはあるけど、タイミング悪く入ってきたのはあいつなのに!」
玄「ねこちゃん、飲み過ぎだよ…」
ね「いいよね!自分は指示出すだけでお気に入りの子達と一緒にいればいいのさ!私なんて、私なんて…」
玄「だから、のみすぎだって…お水もらってきてあげるから」
ね「玄ちゃん…さすが人妻は違うわ…」
玄「人妻って…もーちょい言い方あるでしょ」
ね「玄ちゃん、愚痴とかないの?」
玄「私?私はねぇ…色々あるよ。」
ね「そうなの?」
玄「そうだよー。仕事から帰ったら突然掃除してるし。」
ね「掃除?良いことじゃん。」
玄「掃除してくれるのは良いんだけど、私がいつもやってないみたいな感じで言われるんだよね。」
ね「うーわ。それはうざいわ。」
玄「でしょ?それにバタバタしてる時なんてずーっと遊んでて手伝ってくれないし。私はあんたの召使いじゃないっての。」
ね「ほんと、男ってみんなそんなんだよね。」
玄「まあ、子供は可愛いんだけどね。」
ね「玄ちゃんでも、そんなに苦労するんだぁ。私、付き合えても喧嘩ばっかりしちゃうのかなぁ。私どんくさいし…」
玄「そんなことないよ。ねこちゃん!ねこちゃんはしっかり周りのこと見てくれてるじゃない。休憩の時もパーティの子も気配りできるし、コンビネーションもしっかり合わせられるじゃん。ねこちゃんにしかできないことだよ!」
ね「玄ちゃん!」
玄「だから、ねこちゃんも落ち込まないでガンガンアタックしていこ!」
ね「玄ちゃーん!」
玄「それなら2軒目いく?」
ね「うん!いーっぱい飲むぞー!」