34 だんすぱーてぃ
「あ、あのねっ……! お菓子、いっぱい買ってきたの……」
部屋に案内してくれたナギサちゃんは、あーくんにたくさんのお菓子を渡しました。
どれもこれも美味しそうなものばかりで、つい目移りしてしまいます。
「ありがとう……! あーくん、とっても嬉しいよ」
「そ、そんなことないの……」
あーくんの笑顔を見たナギサちゃんが、頬を赤く染めてうつむきました。
ナギサちゃんは恥ずかしがり屋さんで、よくそういった照れ隠しをします。
「お菓子、美味しいね!」
「う、うん……。美味しい……!」
あーくんとナギサちゃんはお菓子とジュースを食べて、幸せそうに頬張りました。
何てことない時間が、実はかけがえのない物でもあるのです。
おやつタイムの後は、ぬいぐるみによるお芝居です。
あーくんはこぐまさんを。ナギサちゃんは雪うさぎのぬいぐるみ、『雪ちゃん』を持って遊びます。
「こぐまさん。私が溶けないうちに、一緒に踊ってくれませんか?」
ナギサちゃんが身振り手振りを交えて、雪ちゃんを動かします。
「いいぜ。俺の熱いハートで溶けないように気をつけな」
いったいどこで覚えてきたのでしょうか。あーくんはこぐまさんを動かして、雪ちゃんに情熱的な台詞を言います。
「そういうのは、ちょっとズルいと思うの……」
ナギサちゃんはあーくんに気づかれないように呟くと、雪ちゃんとこぐまさんのダンスパーティを楽しみました。




