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あーくんあのね、きょうね。  作者: 吐 シロエ
ねがいとぼうけん
21/38

21 そっくりなひと

「んん……。ここは、どこ……?」 


 あーくんが暗闇から目覚めた場所は、現実の世界でした。


 しかし、今立っている場所はあーくんののどかな町ではありません。そこらじゅうに人と文字が飛び交う、都会の最先端でした。


 アルトとライムに出会った街だとあーくんは思いましたが、それとはまた違います。人々は横断歩道を歩き、首を曲げてスマートフォンを食い入るように見つめています。


「……みんな、夢中なんだ」


 あーくんは悲しいような腹立たしいような、なんとも言えない気持ちになりました。


 もっと楽しいことがたくさんあるのに、人々は一つの小さな機械に縛られています。


「それでさー……」


「おう」


 ふと、あーくんを横切るように二人の学生が通りました。


 なんと、その学生はくらげさんとこぐまさんにそっくりだったのです。


「え!?」


 あーくんは思わず声をあげました。しかし、二人には聞こえていないのか、そのまま歩きながら会話を続けます。


「アバター作ってみたんだけど、どうかな?」


「まぁ、いいんじゃねぇの」


 二人の後をついていき、あーくんはこっそりとスマートフォンを覗きこみます。


「くらげさん……?」


 液晶画面のなかには、くらげさんがふよふよと浮いています。


「どういう、こと?」


 頭のなかで考えているうちに、あーくんは電子の世界へと放り込まれていました。


「え……?」


 くらげさんらしき女の子は、悲しそうな笑顔を浮かべてにへらっと笑いました。


「……こんにちは。あーくん」

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