第3話 薬草発見!目指せ一攫千金!~何事もやり過ぎず程々に腹八分目~
作者の撫子です!今回はいろいろ設定を盛り込んでいます!
作者は占いとかタロットとかあまり詳しくない人です。でも初めて知った時、これは絶対作品に入れる!って密かに思ってました(笑)
それでは第3話どうぞ!
「ふんふん♪ふふふん♪」
私は今森で薬草を採っている。....すごい数を採っている。
それはもう1000は下らないと思う。なぜこんなことになっているかというと、それは大よそ1時間ほど前に遡る。
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「はい、森に帰ってまいりました」
やっと森に着いた。来るときより長かった気がするのは気のせいじゃないはず。それよりも..だ。
「私、薬草がどんな形をしてるとか特徴とか知らないし」
そう、これだ。私は薬草を知らない、だが!
「そうだ!私にはこれがある!叡智の環!!」
これで一発である。
「それではさっそく、......ふむ?なるほど」
結果は以下の通り。
結果
アスティアの薬草には種類が3種類ある。その内2つは既に地上では絶滅しているためここでは省く。
残りの1種類はジェラミントという薬草で、これが世間一般における(薬草)である。
姿形は現代のミントによく似ているが、口に含むと凄まじい苦みで舌が痺れる。採取法は特にないが、綺麗に採れれば売価が上がる。平均で一つ銅貨10枚ほどだが、現在は近場の森にハイエンドダークドラゴンが住み着いて採取難易度が跳ね上がったため金額も5倍に跳ね上がっている。中でも状態の良い物は10倍の値段で取引される。綺麗な水でよく育ち、魔法による放水でも成長可能。その場合魔力の質に成長速度や質は影響されるため、一般の魔法では育たない。最高峰の質なら約2秒ほどで成長限界に達する。
「おおお?」
なんかすごいことを知ってしまった気がする。
「ということは何か?採ってすぐに魔法で放水すればまたすぐ生えると。しかも状態が良ければ銅貨100枚で、悪くても50枚.....ふふふふふ」
やばい、これは盛り上がって来ました!
「っとそうだ、ここで貨幣価値とか魔法についても調べておこう。先ずは貨幣から」
結果
アスティアで使われる貨幣はすべて硬貨である。価値は以下の通り。
銅貨1枚=日本円換算で10円
銀貨1枚=日本円換算で10,000円
金貨1枚=日本円換算で10,000,000円
白銀貨1枚=日本円換算で10,000,000,000円
王宮金貨1枚=日本円換算で10,000,000,000,000円
となる。
「........いや、うん。なんか凄い価値観ですね」
ということは、街に入るのに4万円必要で、ギルド登録に400円かかると...なるほど。そう考えたら安いのか?
「じゃあ薬草の今の値段は......状態の良い薬草で1,000円、普通の薬草で500円と、よし!日本円換算するのやめよう。とりあえず次は魔法についてだな」
結果
アスティアで使用される魔法には以下の種類がある。
土魔法
日魔法
月魔法
火魔法
水魔法
木魔法
金魔法
羅睺魔法
計都魔法
これらにおける関係はアスティアの天体に関係している。アスティアにはこれら以外の星が存在しない。
それぞれが星の力を借りて魔法を行使する。
土魔法は、土星の力を借りて重力や地形を変化させる、変化系。代表的な魔法、アースグラビトン。
日魔法は、太陽の力を借りて生や死に関することを操る、絶対系。代表的な魔法、ソルヒール。
月魔法は、月の力を借りて身体能力や代謝を上げることができる、強化系。代表的な魔法、ルナレイス
火魔法は、火星の力を借りて炎を具現化させたり既にある炎を操る、現象系。代表的な魔法、ファイア
水魔法は、水星の力を借りて水を具現化させたり既にある水を操る、現象系。代表的な魔法、ウォーター
木魔法は、木星の力を借りて植物を具現化させたり既にある植物を操る、現象系。代表的な魔法、リーフ
金魔法は、金星の力を借りて鉱物を具現化させたり既にある鉱物を操る、現象系。代表的な魔法、ミネル
羅睺魔法は、羅睺星の力を借りて存在するすべての魔法、生命を喰う、絶食系。魔法は、ラーフのみ
計都魔法は、計都星の力を借りて存在するすべての魔法、生命を隠す、絶陰系。魔法は、ケートゥのみ
一般的に、土魔法、日魔法、月魔法は、三大天体魔法と言われ、使える人間はほとんどいない。
その他、火魔法、水魔法、木魔法、金魔法は基本天体魔法と言われ、一般的にはこちらのほうが圧倒的に多い。
羅睺魔法、計都魔法は、存在することを許されていない禁忌天体魔法とされている。
自身が使える属性は生まれた時に定められた守護天体によって変わる。自分を守護する星の魔法しか使うことはできない。(例外を除く)
自身が使うことのできる魔法は守護天体により授けられるので、新たな魔法を得るときは守護曜日でなくてはならない。アスティアでは曜日の概念が存在しないため、魔法はある日唐突に授かるものとされている。
羅睺魔法と計都魔法を取得する条件は二つ、(生まれの守護天体が羅睺星と計都星の二つであること)この時点で天体全てからの加護が無くなるため次の条件、(他の全ての天体魔法を習得し、質が澄んでいること)を満たせないことから、基本的に何も魔法が使えない凶兆の生まれとされ蔑みの対象となる。
これらの条件は、天体の意志を知ることでしか満たすことはできない。
魔力の色はそれぞれ、
土=茶色
日=橙色
月=紫色
火=赤色
水=青色
木=緑色
金=黄色
羅睺=白色
計都=白色
となる。質の高さに応じて色は澄んで行き、それに応じて色も変わる。最終的な色は以下の通りである。
土=薄香色
日=山吹色
月=古代紫色
火=緋色
水=天色
木=翡翠色
金=黄金色
羅睺=透明
計都=透明
となる。
「な.....長い..。とりあえずこれからは要点だけを調べることにしよう。それから...」
幻想創造を使って完全記憶能力を添付した丸薬を飲み込む。
「....ん..っと。これで良しと」
ちなみに今日は何曜日なんだ?
「調べてみるか......ん?」
頭が痛い..なんだこの感覚は?
「うっ!」
.......
「治まったか...なんだこれ?」
魔法の使い方が解る!ということは今日は水曜日か!
「なんとご都合主義な....まあいいか」
とりあえずその辺に生えてる薬草を採取っと。
「それで確か水をかけるんだよな?...ウォーター!」
瞬間!
「うわ!!」
爆増!めっちゃ増えてる!具体的には1本が100本ぐらいに!
「こ...これは凄い!」
しかしこの量を刈り取るには時間がかかる....
「それならこれだ!」
...何か呪文が欲しいな。こう見えてちょっとオタク入ってますから。
「クリエイト!」
安直だけどこれでいいか。さて作ったのは、
「高性能草刈り機(採取用)!」
一振りすればあら不思議!
「辺り一面全部刈れます!おまけに刈った薬草は自動でバックです!しかもこのバック超スペースです!ゾウさん50頭入ります!」
.....私は何を誰に言ってるんだろう?まあいいか。
「よし!この調子で一攫千金だ!」
「ふんふん♪ふふふん♪」
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そして冒頭に戻るというわけだ。
「よし!これくらいでいいか。どれくらい集まったかな?ひーふーみーよーいつーむーななーやー..........」
これは......ちょっと採りすぎたか?
「全部合わせて、14325個...調べたら全部上質と出たから銅貨100枚で計算してその内20は依頼、5個は自分用に、残りを換金すると金額は....金貨14枚に銀貨300枚...ははは」
え?いいの?これいいの?売ったら物価とかやばくない?
「依頼も終わったし帰るか....」
踵を返して帰ろうとしたその時!
「グウォォォォォォォォォォォ!!!」
「つつつつ!」
なんだこの声は!?耳が痛い!
「もしかしてハイエンドダークドラゴンか?!でもここは奥地じゃない!入口ちょっと行った付近だぞ!」
やばい!とりあえず直ぐに避難しないとやばい!
急いでその場を去ろうとしたとき、
「.....なんで....ったって......いうの....みさま....い......のろ....」
掠れる様な声だったが私にはなぜかハッキリ分かった。フラッシュバックとともに記憶が蘇る。
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「「なんでだよ!俺が何したっていうんだ!ただの幸せも願っちゃいけないのかよ!!..大っ嫌いだ!!神様なんて大っ嫌いだ!!呪ってやる!一生かけてこの俺が....私が呪ってあげる!...」」
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「....忘れたい記憶NO2なんだが」
何で今頃になって思い出すかな、っとそれよりも。
「私は平穏を乱されるのが我慢ならないんだ。おまけに今のセリフ聞いたせいで気分最悪。償ってもらうぞ?ハイエンドダークドラゴン?」
さあ、偽善執行だ。