12月5日2 ちょっとまじめに被差別文化
被差別文化考
タイトルは仰々しいのですが、ちょっと今日は真面目に語ります。
いきなり脈絡もなく書き始めるのには危険な(?)テーマなのかもですが、間違えないように考えすぎてると一歩も進まないのでとりあえず書きます。結論や考えをトータルでまとめるには、まだまだ熟成させる時間が足りていないのですが。
でも、書きたいので書いちゃいます♪(笑)。
東北や関東の方は、あんま関係ないテーマでしょう。
っていうか、「あそこが部落だ!!」とか、西日本人の差別熱に煽られ、今さら忘れ去られたどうでもいい地方をいちいち詮索してサベツネタにするのは、ワイドショーよりみっともないです。もっといえば、西日本地域の元住人からしてみるとまぬけすぎます(笑)。
被差別地域の差別をリアルタイムとして語っていいのは、今も差別が身近にある人間達だけです。
あとはありもしない幽霊話を語っているだけだからマヌケです。
そういう「今でも差別ネタ」を探したいなら、2ちゃんねるにゴロゴロ転がっています。
今の自分がみっともなくて、誰かのアラ探しをしたいのならば、自分のご先祖から探ってみるといいでしょう。
「いや、ワシは○○大名の直系の子孫だ!」などと家柄だけが自慢だとしても、もっと探ればどこかで上層と下層はつながっているので、おそらく「あいたたた」となるです(笑)。
歴史は権力と下克上のダイナミズムで動いているのですよ。
ありもしない現代の幽霊話はワイドショーなので放っておいて、被差別民の「歴史」は本当に葬り去った方がいいのでしょうか?
こういう意見もありますね。「関西や西日本は差別主義だ。」「忘れてしまえ。」
一見、もっともな意見にも思えます。
が、
西日本は歴史の重みが違います。
寺社名跡を見るだけでもそれはわかります。
生活してみると、更にその重厚さに圧倒されます。
歴史の軽い地方の人間が、無知ゆえにいなしているのは「軽すぎる」という事です。
私が感じるのは、差別と権力、このせめぎあいのダイナミズムの凄さです。
そして、もうひとつはこの国の文化についてです。
低下層と呼ばれた人々が、たくさんの文化を花開かせてきました。
どうしてこの事を教科書ではロクすっぽ教えてくれないのでしょう?
その昔の大衆文化は、「下層階級」と呼ばれた人達が担っていたのです。
屋台みたいなものもしかり。
その当時、どんな歌が流行っていたのか。
どんな踊りが流行っていたのか。
何を耳にしながら、何を出店で買いながら食べていたのか。
私たちはリアルに感じる事ができません。
知らないから、「根無し草」みたいな、本当に自分の国を誇りに思う事ができないのです。
知らないのに外国の真似をして、「日本人としてわが国を誇りに思う」とか言ってもどこかそらぞらしいのでしょう。
自分の国の文化をもっと知りたいと思いませんか?
私は知りたいです。
どんなお菓子を美味しいと思いながら食べていたのか。
どんな芝居を見に行って、どんな喜び方をしていたのか。
遊女とはどんな存在かや?
河原でのショータイムはどんなものだったのか。
タイムスリップして、歩き回りたい!!
知りたい、知りたい、知りたい!!!
自国の大衆文化という大事な芯がすっぽ抜けて、何にも知らずに生きているとは、地面に足をつけないで生きているのと同義である。
私はこの国の事を、上っ面だけで、なあんにも知らない事に虚しさを感じる。
同じ虚無を貴方も感じていませんか?
もっとリアルな人間の息遣いを聞いてみたい。